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上野寺鰐口 一口

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年3月23日更新

上野寺鰐口 一口

種別

有形文化財

県指定

指定年月日

昭和55年4月11日指定

所有者

柳井市余田1112

福楽寺

 鼓面径三七・五センチメートルで比較的大型の鰐口。鼓面の中心に蓮華文の撞座があり、やや盛り上がっている。総体的に作風は古式であり、肩の中央天頂部に長さ約六・五センチメートルの湯口のあとが認められる。

 表面の銘帯左側に「周防国玖珂郡余田保上野寺鰐口」、右側に「観応弐年卯辛八月廿三日願主各 大工沙弥聖明」と陰刻している。

この銘文によれば、観応二年(1351)に多くの信徒が願主となって、沙弥聖明に鋳造させ、上野寺に奉納したものである。このことからして、南北朝時代のころの上野寺の寺運隆昌がうかがえよう。

 福楽寺は、野寺(上・下野寺の総称)の末坊一八坊のうち唯一の現在坊である。大工沙弥聖明は不明であるが、当時楊井庄(柳井)金屋に住んだ鋳物師の一人かもしれない。