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市長コラム(平成26年2月27日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年2月27日更新

市長コラム「柳井で暮らす幸せ」

地域のつながりの中で370年

 2月11日、阿月地区で国指定重要無形民俗文化財「阿月神明祭」が開催されました。このお祭りは、現在放送中のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公・黒田官兵衛と同時代を生きた戦国大名・小早川隆景(毛利元就の三男)による戦勝祈願が起源とされ、同家にゆかりの深い広島県三原市や竹原市でも同様のお祭りが行われています。阿月地区では小早川家家臣・浦氏によって、正保元年(1644年)から五穀豊穣を願い始まったと伝えられています。
 朝8時、白装束をまとった若者たちや保存会の方々が、高さ約20メートルの御神体を東西に2本起し立てて、祭りが始まります。直後、新婚の若者が海に投げ入れられ、手荒い祝福を受けます。日中は、神明太鼓、神明踊り、長持じょうげが披露され、夜8時頃には祭りのクライマックスであるはやし方のときを迎えます。火が放たれ燃えあがる御神体が引き倒されて、祭りは幕を閉じます。
 今年は370周年記念の餅まきもあり、大変冷え込む中でしたが大勢の方々がお越しになり、この伝統文化に触れられました。私自身も、3年前に雪もちらつくほどの極寒の海に投げ入れられた経験は、特別な想い出となっています。
 阿月地区は人口816人(平成26年1月末現在)、65歳以上の高齢化率は49.75%と人口減少が進行しています。祭りの担い手不足が言われる中で、三世代が協力し合い、それぞれに一所懸命に取り組み、地域のつながりを保ち、人々の生きがいを創出しているのが、神明祭ではないでしょうか。
 帰途に就く途次、市民の方から「伝統っていいですね。」と声をかけられました。市内には他にも長く続くお祭りが、脈々と受け継がれています。それらを次の世代に伝えていくことも、今を生きる私たちの使命であるとの思いを、改めて多くの市民の皆様と共有したいと切に願います。

柳井市長  井原健太郎