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市長コラム(平成27年3月26日)

更新日:2015年3月26日更新 印刷ページ表示

市長コラム「柳井で暮らす幸せ」

琴石山を仰ぎて集える若人われら

 右のタイトルは、柳井学園高等学校の校歌の一節です。私は、毎年、小学校11校、中学校4校、高校3校、それぞれ順に1校ずつ卒業式に出席しており、今年の高校は、柳井学園高校に伺いました。
 厳粛な式典ののち、多くの卒業生が担任の先生から花を受け取り、先生方と抱擁し、涙が溢れ、別れを惜しみつつ講堂をあとにしました。卒業式に涙はつきものですが、あれほどの光景は初めてのことでした。卒業生と先生方の3年間の濃密な時間、深い人間関係を象徴する場面だったと思います。
 4年前、同校野球部が、本市からとしては27年ぶりとなる夏の甲子園出場を勝ち取った時の、市を挙げての熱狂はまだ記憶に新しいのですが、私は常々、同校はたいへん地元に密着した、住民にとって身近な学校だと感じています。1月の市民駅伝大会では、2つの部活からの10チームに加え、教員チームもご参加いただき、毎年、出場チーム数・選手数で他を圧倒しています。また、介護の集いやボランティアまつり等の催しへの参加や、本市の観光資源である白壁の町並み、茶臼山古墳や八朔船流し等に触れようとする取り組みにも積極的です。地元自治会でも、清掃活動や餅つき大会への協力など、地域の方々はいつもその姿を見ておられます。また、伝統のあるフェンシング部は、市内小学校で実演をしていただいています。
 今年度の卒業生154名のうち多くの生徒は、3年間の本市との縁が一旦離れることになりますが、きっと将来に亘って母校への誇りと同じく本市への思いも持ち続けてくれるものと願っています。また、地域の方々と関わった経験が、将来必ず社会の中で役立つはずです。
 現在、本市では、地域とともにある学校づくり、学校とともにある地域づくりとして「スクール・コミュニティ構想」を推進しています。今後も小・中・高の連携を進め、引き続き柳井学園高校には、地元の学校として、個性と存在感を発揮し続けていただくことを市民の皆様とともに期待したいと思います。
 改めて、卒業生の皆さんのこれからの活躍を祈り、エールを送ります。

柳井市長  井原健太郎