ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 市長の部屋 > 市長コラム > コラム > 市長コラム(平成29年10月26日)

本文

市長コラム(平成29年10月26日)

更新日:2017年10月26日更新 印刷ページ表示

市長コラム「柳井で暮らす幸せ」

【読書の秋】 本を読む、文化をつくる

 昭和59(1984)年の夏、当時小学4年生だった私は、今もその手術痕が残る足の手術のため、市内の総合病院の病室にいました。お見舞いに来てくれた担任の先生は、椋鳩十の動物物語やまんが「日本の歴史」の安土桃山時代編など数冊を私にくださいました。もちろんそれまでにも、学校の授業や図書室で本に接する機会はたくさんありましたが、その数冊が大きな転機となり、戦国時代や城郭などの歴史が好きになりました。その後、私の興味は幕末維新へ広がり、毎週末土曜日の午後には、授業を終えて町の図書館へ足繁く通うようになったのです。
 学生の頃には、司馬遼太郎や池波正太郎を読み漁った思い出も浮かびます。それから数十年、今では乱読多読の日々。ジャンルは政治・経済や社会問題へと移ろいましたが、東京出張の折には行きも帰りも書店に立ち寄り、購入した本を新幹線の道中のお供に、この数時間が至福のときとなっています。
 また、娘たちにも本を読む習慣を身に付けて欲しく、時折絵本を読み聞かせています。親子で過ごす時間は、読書の楽しさを伝えるとともに、貴重なコミュニケーションの機会となっています。
 私だけではなく、多くの市民の皆さんが、本と出会い、読書を通じて様々な学びや気づきを得て、豊かな人生を切りひらいてこられたことでしょう。
 いよいよ本市では、柳井商業高校跡地へ図書館等を設置する一大プロジェクトが動き出しました。今年度下半期の「市民と市長と気楽にトーク」などを通じて、柳商跡地の整備方針を説明して参りますので、ぜひご参加ください。完成までのプロセスにおいて、子どもたちを含め出来るだけ多くの市民の皆さんに係わっていただくことにより、「私たちの図書館を私たちでつくった」という思いを共有し、将来にわたって図書館を活用していただきたいと願います。
 あの数冊が私のその後を変えたように、本との出会いは、市民の皆さんの文化的な欲求をさらに喚起するものと思います。今以上に本市の文化的な元気度を高めていきたいとの“志"を抱いて、読書による「人づくり」、「まちづくり」を推進していきたいと、私は考えています。
市長サイン