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消費生活センターに来て(電話して)相談する前に、ちょっと準備しておくだけで相談がスムーズにゆきます。ケースによっては、ご相談者の方の記憶やメモのおかげで、業者との交渉が有利に進む場合もあります。相談前に次の点をご確認ください。
■業者がいつ、どのように勧誘をはじめたのか。
■業者との間でどんなやりとりがあったのか。
■業者はどんな説明をしたのか。
■なぜ、自分はその商品を購入した(サービスを利用した)のか。
記憶がはっきりしているうちに、できればメモを書いておきます。
その場合、「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「どうした(どう言った)」などの点を意識してメモすると、頭も整理できて、相談もスムーズに進みます。
これは特に電話で相談される方に必要です。
電話では、センターの相談員が直接契約書面などを見ることができません。しかし、電話の内容から「どんな勧誘が行われたのか」「どんな問題点が潜んでいるか」いろいろなケースを想定しなければなりません。その場合、判断材料が多ければ多いほど、正確な判断ができます。
そこで、次の点を整理してから電話していただければ、大変助かります。
整理しておくとよい項目
■契約年月日
■契約金額
■契約相手の会社等の名称・連絡先・担当者名(名刺も残しておく)
■商品やサービスの内容
ひとことで言えば、業者が残して帰ったものは、すべて「証拠」です。これらの証拠をしっかり調べることで、悪質業者の落ち度や悪意を立証できることも少なくありません。
たとえば、次のようなものは整理して保存しましょう
■契約書面・見積書(業者が販売したものと金額の関係が分かるもの)
■業者が残していったメモ類(書きなぐったものでも)
■カタログ・パンフレット・チラシ・名刺など、印刷物すべて
■試供品・商品(パッケージ含む)など
「業者が残して帰ったものは全部保管」して、「業者が言ったことは、可能な限り正確に記録(メモ)しておく」と解決に役立ちます。