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市長新年あいさつ(平成31年1月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年1月1日更新

新年のごあいさつ

 新年あけましておめでとうございます。新春を健やかにお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。柳井市長井原健太郎

 さて、昨年(平成30年)は、長年検討を重ねてきた柳井商業高等学校跡地の利活用において、大きな一歩を踏み出す1年となりました。平成20年3月の柳井商業高等学校の閉校以来、県有地であるとはいえ、市内中心部に位置する約3万5千平方メートルの広大な学校跡地をいかに利活用していくかは、市政における大きな課題の一つでした。様々な検討、協議を経て平成29年5月、「文教ゾーン」としての活用を表明。同年9月には、柳井商業高等学校跡地の利活用に関する基本的方針として、校舎、体育館等の跡地への複合図書館などの整備について公表しました。各地区での説明会や関係団体との意見交換会、ワークショップなどを重ね、昨年5月には「すべては、人づくりから~子ども・教育環境の充実」をコンセプトとした「柳井商業高等学校跡地利活用基本構想」を策定しました。現在、この構想に基づき、卓球道場やプールの解体工事が終了し、校舎・体育館の解体や、複合図書館及び公園の設計業務を進めています。

 図書館利用者の図書館に対する考え方は、近年大きく変わってきています。例えば以前は、「図書館は静かに利用するところ」と認識されていましたが、現在では声に出して読み聞かせなどをすることは当然のこととなっており、ここ数十年の間に、図書館の機能に対するニーズも多様化してきました。昭和61年に開館した現柳井図書館でも、33年を経過する中で、蔵書や閲覧・自習スペースの問題、子育て世代への配慮などの課題が指摘されてきており、これらを解決していきたいと考えています。さらに、お子さんからご年配の方々までが、集い、つながり、学びあう複合的な機能を持った図書館としていくため、市民の皆様からもワークショップを通じて、具体的な整備の方針や機能について、たくさんのご意見、ご提案をいただいたところです。

 まず、読み聞かせスペースや児童用トイレ、授乳室など、お子さんと一緒でも気兼ねなく利用できる、子育て世代にやさしい空間をつくるとともに、児童書や絵本などを重点的に整備し、子どもの読書活動を一層促進していきたいと思います。

 本年2月には、妊婦さんや乳幼児等の実情を把握し、妊娠・出産・子育てに関する様々な相談への情報提供や助言をする「柳井市子育て世代包括支援センター」を、市保健センター内に開設します。同支援センターでは必要に応じて、保健医療や福祉の関係機関と連携・協力するなど、妊娠期から乳幼児期まできめ細かく、そして切れ目なく子育て世代を支援していきます。

 複合図書館はそれらの事業とも協働し、さらには、柳井市社会福祉協議会が行う絵本で親子のふれあいを深めるブックスタート事業や、ボランティアグループなどによる読み聞かせなど多様な本に関わる子育て支援活動とも連動していくことを目指しています。まさに子育て期の親子にこの新図書館「子ども・子育てにやさしい複合図書館」を、楽しく利用していただきたいと考えています。

 こうした積み重ねこそが、少子化・人口減少の時代にあって、子育て世代を呼び込むことにもなるのです。

 新図書館が、市の中央図書館の役割を十分に担えるよう蔵書やレファレンスサービスなどの充実を図るとともに、大畠図書館や各地区の公民館、学校などとの連携を強化します。また、周辺大学と連携したサテライト講座やワークショップを開催し、市民活動のブラッシュアップや参加者同士の交流などを図ります。自習室としても利用できる多目的スペースや少人数でも利用しやすい複数の小さな部屋、防音設備やWi-Fi環境などを整備することにより、様々な世代の市民の皆様の活動を支援し、「人づくりの拠点となる複合図書館」、「地域の情報拠点としての複合図書館」としていきます。

 また、「安心・安全に利用できる複合図書館」として指定避難所とし、防災備蓄倉庫を整備するとともに、バリアフリーやユニバーサルデザイン、開館時間の延長など、子育て世代だけでなく、全ての世代の方々が利用しやすく、目的がなくても来館したくなるような居心地の良い滞在型の図書館を目指します。

 図書館は、経済的負担を伴うことなく、全ての市民が自らの意志で利用でき、自ら学ぶことができる場です。読書に加え、様々な講座・イベントなどを通して多くの出会いをつくる「もっとも開かれた公共施設」ではないでしょうか。

 今後、市内12か所で「複合図書館に関する地区説明会」を開催する予定です。できる限り多くの市民の皆様に、ご参加いただきたいと思います。そして、市民の皆様の思いがつまった図書館を、私は目指していきたいのです。

 柳井商業高等学校跡地の整備については、市の実質負担が3割程度となる合併特例債などの有利な財政支援制度を賢く活用しつつ、市体育館を始め将来的な公共施設の再配置を視野に入れ、着実に進めてまいります。また、JR柳井駅のバリアフリー化、サテライトオフィスの開設や企業立地などで、躍動する柳井市をつくっていく年としたいと思います。

 平成30年の“今年の漢字"に選ばれたのは「災」でしたが、本市においても様々な“災"に見舞われた1年でもありました。中でも10月には、大島大橋へ貨物船が衝突する事故が発生して送水管が破断し、断水は長期間にわたりました。この事態に、柳井広域の水道用水供給事業を担う水道企業団の長として、山口県や周防大島町、施工業者と連携し、「一分一秒でも早く島に水を」との思いで対応にあたったその経験を、今後の巨大地震・津波などの自然災害に対する危機管理や連携協力体制の更なる強化に生かしてまいります。

 昨年は明治改元から150年の記念の年であり、本市と近郊を舞台にした作品を多く残した明治の文豪・国木田独歩の没後110年にあたる年でもありました。6月に開催した柳井ひとづくりアカデミーで講演いただいた上智大学の木村洋准教授は、初めて訪ねた本市の印象を「柳井市の風景には幸福感が漂っていて、独歩が柳井周辺の見聞に執着した理由がよく分かった。」と仰っていました。先人たちが培ってきた歴史と文化、さらには、生活と自然とが密接している風土の上に、市民の皆様には、「柳井で暮らす幸せ」、幸福を実現・実感していただけることを祈念し、新春のご挨拶といたします。

    平成31年1月

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