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柳井中学校 校長先生の話を更新しました

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年1月12日更新

3学期始業式(1月11日)

あいさつで日本一のいい学校へ

 新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。3学期の始業式では、子どもたちに次のような話をしました。

 2022年が始まりました。こうやってみなさんの元気な顔を見ることができて大変うれしく思います。先ほど、各学年の代表が年頭の所感を発表しました。みなさんも新しい年を迎え、今年の目標を決めたことと思います。是非、その目標の達成に向け、1日1日を大切にしてください。柳井中学校の目標は「日本一のいい学校」です。私は柳井中に戻ってきて3年目になります。みなさんの先輩たちのおかげで、1歩ずつ日本一に近づいているように感じます。今年こそみなさんの力で日本一にして欲しいと願っています。

 ところで、日本一高いタワーの名前とその高さを知っていますか?名前は「東京スカイツリー」、高さは634mです。実はこのタワーは自立式タワー、つまり他から支えられずに立っている鉄塔としては世界一で、ギネスブックにも載っています。このタワーには日本の物作りの技術と伝統が生かされています。構造には1300年前に建てられた法隆寺の五重塔に使われている心柱(しんばしら)工法というものが使われています。周りはレース編みのようにすべてパイプ構造になっています。それは全部、世界一とも言われる日本の溶接技術があったからできたそうです。

 でも、私が1番感心したのは、そこではありません。これだけの高いタワーを作るのに、建設中は事故が1つも起こらなかったことです。その理由がわかりますか。

1番の理由は、あいさつです。工事現場では1日平均500人くらいの人が働いていました。その500人の人たちがいつ行ってもびっくりするくらいよく挨拶をしていたそうです。なぜあいさつをすると事故が起こらないかわかりますか?あいさつは健康チェックになるんです。みんなが元気よくあいさつをするので、元気がない人がすぐ分かります。その連絡がすぐ班長に行くので、無理をさせずにすむんです。

 もう一つは現場がすごくきれいだったそうです。ゴミが落ちていたらすぐに誰かが拾うんです。昨年アメリカのメジャーリーグで大活躍した大谷昇平選手がグランドに落ちているゴミを拾う姿がよく話題になっていましたが、それと同じようにスカイツリーの現場ではみんながそうやってゴミを拾っていたそうです。その仕事場のしっかりとした規律が事故ゼロにつながったのです。スカイツリーは高さだけでなく、技術や職人さんの心意気も世界一と言えるんです。

 柳井中のチャレンジ目標は「あいさつ」「返事」「トイレのスリッパ」です。私はこれを全員がきちんと実践できれば日本一になれると思っています。今のスカイツリーの例からも納得できるでしょう。今年こそ、みなさんの力で柳中を日本一にしましょう。よろしくお願いします。

 

2学期終業式(12月24日)

掃除は心を磨く

 長かった2学期も終わってみればあっという間でした。コロナ禍の中で制約の多い学校生活でしたが、随所で子どもたちの笑顔や頑張っている様子を見ることができました。2学期終業式では、各学年の頑張りや成長ぶりを振り返るとともに次のような話をしました。

 まずは、各学年の2学期を振り返ります。

1年生は初めての中学校の行事に懸命に取り組んでいましたね。私が1番感心したのは、サンビームでの小中音楽会です。合唱もよかったのですが、あなたたちは、ステージに上がるときに誰の指示も受けず、静かにしかも、バランスよくきちんと並ぶことができました。周りをきょろきょろするのではなく、1人ひとりが自分の並ぶ位置を確認していました。そして気持ちを落ち着け、集中して合唱が始まるのをまっていました。その様子を見ながら、きっと素晴らしい合唱になるなと確信しました。自分で考え行動することができていたのです。本物の中学生に向けて着実に成長しているあなたたちに感心しました。

 2年生は、新しい生徒会役員が決まり、部活動もすべて2年生が中心となっています。あなたたちの成長を感じたのは職場体験学習です。その感想から、掃除やあいさつの大切さだけでなく、話を聞くときの目線や言葉遣い等、こちらが期待した以上のことをみなさんは気付き、学ぶことができていました。次はその学んだことを実践に移す番です。新しい柳井中の顔としての頑張りに期待しています。

 3年生は、さすが柳中の顔でした。運動会、文化祭で見せた最上級生としてのみなさんの姿は立派でした。これまでの先輩たちの伝統を着実に受け継ぎ、そしてその姿を立派に1、2年生に見せてくれました。入試に向け、面接練習が始まりました。私のところにもたくさんの人が練習に来るようになります。3年間の努力をどんな言葉で表現するのか楽しみにしています。これから進路決定に向け、決して甘くない毎日が続きます。自分の目標に向けて努力している一生懸命な姿を前に座っている後輩たちにしっかりと見せてやって下さい。

 さて、明日から冬休みです。冬休みはいろいろな行事がありますが、日本の伝統的行事として大掃除があります。掃除についてこんな話を聞きました。

 大阪に小さな町工場がありました。今もコロナのせいで不景気ですが、数年前もいくら工場で物を作っても売れない時期がありました。そのせいで、会社がどんどん倒産していきました。その町工場も、つぶれてしまう寸前だったそうです。ところが、その工場はつぶれませんでした。それどころか、利益が増えたそうです。どうしたのだと思いますか?

それが掃除なのです。なぜ掃除をすることによって工場が生き返ったのでしょうか。

その工場の掃除は徹底したものでした。工場ですから床や壁には機械油がこびりついてすごく汚れていました。それを、床に寝転んでも大丈夫なくらい、ぴかぴかになるまで磨き上げたそうです。

 すると、工場の中がきれいになって働きやすくなったのです。工場がきれいに明るくなると、働いている人の表情まで明るくなりました。また、決められた場所に決められた物がきちんと置いてあるから、物を探す手間が省け、能率よく仕事ができるようになりました。さらに、取引相手の会社からこんなきれいな工場の仕事なら信用できると、注文が増えたそうです。

 冬休みは家族の一員として「大掃除」に取り組んで下さい。これは3年生も同じですよ。掃除は心を磨くと言います。しっかりと磨けば、お家がきれいになるだけでなく、きっとみなさんにもよい変化が現れるはずです。

 明日から17日間の冬休みです。年末年始は家族や親戚と過ごす時間が多くなります。身近な方の学生時代の話がこれから進路を考える子どもたちに大きなヒントを与えることもあります。短い休みですが、計画的に有意義な休みとなるよう、ご家庭でもよろしくお願いします。

 最後になりますが、子どもたちが元気に2学期の終業式を迎えられるのは、保護者や地域の皆さんの温かいご支援のおかげです。ありがとうございました。令和4年も柳井中学校をよろしくお願いいたします。皆さんよいお年をお迎えください。

 

2学期始業式(9月1日)

 みなさんおはようございます。今日から2学期が始まります。こうして9月1日にみなさんの元気な顔を見ることができてとても嬉しく思います。

さて、今日9月1日は何の日か知っていますか?今日は防災の日です。1923年、大正12年の今日関東大震災が起きました。それを教訓とするために定められました。日本は世界的に見ても地震や豪雨、台風等、自然災害が多い国です。そして、災害が起きると、多くの人が被害に遭い、中には命を失う方もおられます。今日はその命についてみなさんに考えてもらいます。

10年前の2011年3月に東日本大震災が起こり、地震による津波でたくさんの方が被害に遭いました。令和3年現在、15,899人の方の死亡が確認され、2、526人の方が行方不明となっています。今から読むものは、東日本大震災から2ヶ月後に新聞の「人生案内」に掲載されていた相談です。しっかりと聴いてください。

大学生の女子です。何をしていてもあのことばかりを思い出してしまいます。あの日、私は祖母と一緒に逃げました。でも祖母は坂道の途中で、「これ以上走れない」と言って座り込みました。私は祖母を背負おうとしましたが、祖母は頑として私の背中に乗ろうとせず、怒りながら私に「行け、行け」と言いました。私は祖母に謝りながら1人で逃げました。

祖母は3日後、別れた場所からずっと離れたところで、遺体で発見されました。気品があって優しい祖母は私の憧れでした。でもその最期は、体育館で魚市場の魚のように転がされ、人間としての尊厳などどこにもない姿だったのです。

助けられたはずの祖母を見殺しにし、自分だけ逃げてしまった。そんな自分の一生を呪って生きていくしかないのでしょうか。どうすれば償えますか。毎日とても苦しくて涙が出ます。助けてください。

なんと重い相談内容でしょうか。読みながら涙が出そうになります。「行け、行け」と言うおばあさんの必死の顔や声が、この女性の記憶に焼き付いていることでしょう。そのおばあさんに謝りながら逃げる時の心境は、とても言葉で表すことはできないでしょう。この後半も息苦しくなるような内容です。

唯一の救いは、これから読む、心療内科医の海原先生のお答えが素晴らしいことです。よく聴いてください。

お手紙を読みながら涙が止まらなくなりました。こんなに重い苦しみの中でどんなにつらい毎日かと思うとたまりません。ただあなたは祖母を見殺しにしたと思っていらっしゃいますが、私にはそうとは思えません。

おばあさまはご自分の意志であなたを1人で行かせたのです。一緒に逃げたら2人とも助からないかもしれない、でもあなた1人なら絶対に助かる。そう判断したからこそ、あなたの背中に乗ることを頑として拒否したのでしょう。

おばあさまは瞬時の判断力をおもちでした。その判断力は正しくあなたは生き抜いた。おばあさまの意志の反映です。人はどんな姿になろうとも外見で尊厳が損なわれることは決してありません。たとえ体育館で転がされているように横たわっていても、おばあさまは凜とした誇りをもって生を全うされたと思います。

おばあさまの素晴らしさはあなたの中に受け継がれていることを忘れないでください。

おばあさまが生きていたらかけたい言葉、してあげたいことを、周りに居る人たちにかけたり、してあげてください。そのようにして生き抜くことが憧れだったおばあさまを生かす道に思えます。

女性の苦しみをしっかりと受け止め、これからの人生を前向きに生きるための示唆がなされていることに感服しました。女性が、この後、おばあさんの分までたくましく生き抜いてほしいと願わずにはいられません。

今年の夏休みも、災害だけでなく、突然の事件や事故で大切な命をなくされた方のニュースがいくつもありました。そういう報道を見たり聞いたりしたときにいつも思うのは、残された家族や友人の悲しみです。命は1つしかありません。そして、その命はあなたのものですが、あなただけのものではありません。このおばあさんが自分の命をかけて孫の命を救おうとしたように、あなたたちの命を自分の命以上に大切に思っている人が周りには何人もいます。そのことをいつも心の隅に置いておいてください。今日から2学期です。毎日を充実させることはもちろんですが、それ以上にみなさん一人ひとりのかけがえのない命を大切にできる。そんな学校をみなさんの手で作り上げていきましょう。

本物は続く、続ければ本物になる (4月8日)

 新入生184名を迎え、全校生徒558名で、令和3年度がスタートしました。午前中の始業式では2,3年生が、午後からの入学式では1年生が、それぞれ立派な態度で新しい学年への意気込みを示してくれました。本校では、「日本一のいい学校」をキャッチフレーズに掲げて3年目になります。558名全員の力でぜひ実現させてほしいものです。始業式では、新2,3年生に対しその期待を込めて次のような話をしました。

2,3年生のみなさん進級おめでとうございます。新しい学年に進級し、今年度の目標や決意を決めたことと思います。

こんな言葉があります。「本物は続く、続ければ本物になる」立てた目標や決意が本物ならば、それは続きます。もし、まだ本物ではなくても、それを続ければ必ず本物になります。そのためにも、明日からではなく、今すぐできることから始めてください。大切なのはその取組を継続させることです。今の学年が終わるときに、みんなの今の目標や決意が本物になることを期待しています。

では、各学年に期待することを言います。

<3年生>

私が日本一のいい学校を掲げたのは、あなたたちが1年生に入学した時です。いよいよあなたたちが、柳井中の顔となります。あなたたちが後輩たちを引っ張り、すべての頑張りたい人が明日も柳井中に通いたくなる、日本一の柳井中学校を創り上げてください。あなたたちの集団の力に期待しています。

<2年生>

あなたたちは中学校に入学して初めて先輩と呼ばれる立場になります。あなたたちがそうであったように、午後に入学する1年生は3年生よりもあなたたちの姿をお手本にします。自分たちが1年生の時、あの先輩はすごいな、あんな先輩になりたいなと思った人がいるでしょう。その姿をイメージして過ごしてください。その姿勢が3年生を助けることにもつながります。後輩たちが目標とできる先輩になってください。

 今年度は55名の教職員集団です。55名がチームとなって、1人ひとりの生徒たちにしっかりと寄り添い、柳井中を日本一のいい学校にしていくために精一杯取り組んでまいります。学校の様子や生徒たちの成長ぶりは、この学校だより「しなやか」や学年だより等でお知らせします。日本一をめざした柳井中の取組に今後とも、ご理解・ご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。