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校長先生の話を更新しました

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年9月24日更新

2学期始業式(9月1日)

 みなさんおはようございます。今日から2学期が始まります。こうして9月1日にみなさんの元気な顔を見ることができてとても嬉しく思います。

さて、今日9月1日は何の日か知っていますか?今日は防災の日です。1923年、大正12年の今日関東大震災が起きました。それを教訓とするために定められました。日本は世界的に見ても地震や豪雨、台風等、自然災害が多い国です。そして、災害が起きると、多くの人が被害に遭い、中には命を失う方もおられます。今日はその命についてみなさんに考えてもらいます。

10年前の2011年3月に東日本大震災が起こり、地震による津波でたくさんの方が被害に遭いました。令和3年現在、15,899人の方の死亡が確認され、2、526人の方が行方不明となっています。今から読むものは、東日本大震災から2ヶ月後に新聞の「人生案内」に掲載されていた相談です。しっかりと聴いてください。

大学生の女子です。何をしていてもあのことばかりを思い出してしまいます。あの日、私は祖母と一緒に逃げました。でも祖母は坂道の途中で、「これ以上走れない」と言って座り込みました。私は祖母を背負おうとしましたが、祖母は頑として私の背中に乗ろうとせず、怒りながら私に「行け、行け」と言いました。私は祖母に謝りながら1人で逃げました。

祖母は3日後、別れた場所からずっと離れたところで、遺体で発見されました。気品があって優しい祖母は私の憧れでした。でもその最期は、体育館で魚市場の魚のように転がされ、人間としての尊厳などどこにもない姿だったのです。

助けられたはずの祖母を見殺しにし、自分だけ逃げてしまった。そんな自分の一生を呪って生きていくしかないのでしょうか。どうすれば償えますか。毎日とても苦しくて涙が出ます。助けてください。

なんと重い相談内容でしょうか。読みながら涙が出そうになります。「行け、行け」と言うおばあさんの必死の顔や声が、この女性の記憶に焼き付いていることでしょう。そのおばあさんに謝りながら逃げる時の心境は、とても言葉で表すことはできないでしょう。この後半も息苦しくなるような内容です。

唯一の救いは、これから読む、心療内科医の海原先生のお答えが素晴らしいことです。よく聴いてください。

お手紙を読みながら涙が止まらなくなりました。こんなに重い苦しみの中でどんなにつらい毎日かと思うとたまりません。ただあなたは祖母を見殺しにしたと思っていらっしゃいますが、私にはそうとは思えません。

おばあさまはご自分の意志であなたを1人で行かせたのです。一緒に逃げたら2人とも助からないかもしれない、でもあなた1人なら絶対に助かる。そう判断したからこそ、あなたの背中に乗ることを頑として拒否したのでしょう。

おばあさまは瞬時の判断力をおもちでした。その判断力は正しくあなたは生き抜いた。おばあさまの意志の反映です。人はどんな姿になろうとも外見で尊厳が損なわれることは決してありません。たとえ体育館で転がされているように横たわっていても、おばあさまは凜とした誇りをもって生を全うされたと思います。

おばあさまの素晴らしさはあなたの中に受け継がれていることを忘れないでください。

おばあさまが生きていたらかけたい言葉、してあげたいことを、周りに居る人たちにかけたり、してあげてください。そのようにして生き抜くことが憧れだったおばあさまを生かす道に思えます。

女性の苦しみをしっかりと受け止め、これからの人生を前向きに生きるための示唆がなされていることに感服しました。女性が、この後、おばあさんの分までたくましく生き抜いてほしいと願わずにはいられません。

今年の夏休みも、災害だけでなく、突然の事件や事故で大切な命をなくされた方のニュースがいくつもありました。そういう報道を見たり聞いたりしたときにいつも思うのは、残された家族や友人の悲しみです。命は1つしかありません。そして、その命はあなたのものですが、あなただけのものではありません。このおばあさんが自分の命をかけて孫の命を救おうとしたように、あなたたちの命を自分の命以上に大切に思っている人が周りには何人もいます。そのことをいつも心の隅に置いておいてください。今日から2学期です。毎日を充実させることはもちろんですが、それ以上にみなさん一人ひとりのかけがえのない命を大切にできる。そんな学校をみなさんの手で作り上げていきましょう。

                

本物は続く、続ければ本物になる (4月8日)

 新入生184名を迎え、全校生徒558名で、令和3年度がスタートしました。午前中の始業式では2,3年生が、午後からの入学式では1年生が、それぞれ立派な態度で新しい学年への意気込みを示してくれました。本校では、「日本一のいい学校」をキャッチフレーズに掲げて3年目になります。558名全員の力でぜひ実現させてほしいものです。始業式では、新2,3年生に対しその期待を込めて次のような話をしました。

2,3年生のみなさん進級おめでとうございます。新しい学年に進級し、今年度の目標や決意を決めたことと思います。

こんな言葉があります。「本物は続く、続ければ本物になる」立てた目標や決意が本物ならば、それは続きます。もし、まだ本物ではなくても、それを続ければ必ず本物になります。そのためにも、明日からではなく、今すぐできることから始めてください。大切なのはその取組を継続させることです。今の学年が終わるときに、みんなの今の目標や決意が本物になることを期待しています。

では、各学年に期待することを言います。

<3年生>

私が日本一のいい学校を掲げたのは、あなたたちが1年生に入学した時です。いよいよあなたたちが、柳井中の顔となります。あなたたちが後輩たちを引っ張り、すべての頑張りたい人が明日も柳井中に通いたくなる、日本一の柳井中学校を創り上げてください。あなたたちの集団の力に期待しています。

<2年生>

あなたたちは中学校に入学して初めて先輩と呼ばれる立場になります。あなたたちがそうであったように、午後に入学する1年生は3年生よりもあなたたちの姿をお手本にします。自分たちが1年生の時、あの先輩はすごいな、あんな先輩になりたいなと思った人がいるでしょう。その姿をイメージして過ごしてください。その姿勢が3年生を助けることにもつながります。後輩たちが目標とできる先輩になってください。

 今年度は55名の教職員集団です。55名がチームとなって、1人ひとりの生徒たちにしっかりと寄り添い、柳井中を日本一のいい学校にしていくために精一杯取り組んでまいります。学校の様子や生徒たちの成長ぶりは、この学校だより「しなやか」や学年だより等でお知らせします。日本一をめざした柳井中の取組に今後とも、ご理解・ご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

校長 中本 稔