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明治の文豪・国木田独歩は、青年時代の数年間をこの柳井の地で過ごしました。旧宅には独歩ゆかりの品々が展示されており、外から見学することができます。
この旧宅は、独歩が 20歳〜22歳(明治25〜27年、約1892–1894年) の時期を過ごした住まいです。建物内には、独歩が実際に使っていた 机や月琴(楽器)などが納められており、当時の生活の雰囲気を伝える資料となっています。旧宅は閑静な場所にあり、今なお「昔の柳井の静けさ」を漂わせています。
柳井と独歩の関係 — 作品とゆかり
独歩は千葉県生まれですが、父親の転勤で幼少〜青年期を山口県内で過ごしました。柳井に移住したのは東京での学生生活を離れた後で、この地で大切な
青春期をすごしています。この柳井での体験や風景、出会いは、彼の創作に大きく影響を与えています。たとえば短編 「置土産」 や「 少年の悲哀」 は柳井を舞台にした作品です。
【所在地】 柳井市姫田11-5
【入館料】 無料(随時見学可能)
※ただし、屋内を自由に歩いて回ることはできず、外部または窓越しに室内の様子を観覧する形式です。