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「今年の彼岸花(の開花が)遅いそうですよ」
いつも子どもたちの登校を見まもってくださっている地域の方がそう言われていました。
彼岸は過ぎましたが、田んぼのあぜ道に赤い風車(子どもたちが言ってました)がゆれ始めました。
友達を待っている間にいつの間にか子どもたちの手に握られていました。
「これ教室にかざるんよ」
「いっぱい花があるんですよ」
登校中にくるくる回されいた彼岸花の花びらはいくらか落ちていましたが、ちゃんと教室に飾られていました。
…すれ違うドライバーさん。笑顔でこちらを見ていました。