9月5日(金)、伊陸小創立150周年記念として、伊陸から世界へ羽ばたかれた画家の重政啓治先生(武蔵野美術大学 名誉教授)をお招きして日本画ワークショップを開催しました。5・6年生が参加しました。
重政先生は、この日のために東京から車でふるさと伊陸に帰ってこられ、始まる1時間前から会場で準備してくださいました。机に並べられた道具や材料を見るだけでも「わくわく」が止まりません。保護者や地域の皆さんも多数お越しいただき、ワークショップが始まりました。
まずは、日本画についての説明とご自身の学生時代のお話を聞かせていただきました。
「小学生の頃からとにかく絵が好きだった。」
「へたでも一番!と思ってがんばった。」
大先輩のこうした一言、心に響きます。
次に制作体験をさせていただきました。
まずは絵の具を作ります。絵の具は、材料の天然鉱物や貝殻などを砕いたものに「にかわ」という接着剤のようなものを混ぜ、指でとかして作ります。絵の具を自分で作るなんて初めての体験です。しかも筆じゃなくて指を使って!最初は戸惑っていましたが、慣れてくると
「このくらいの濃さでいいかなぁ。」
「ちょっと色が薄いかなぁ。」
自分なりに考えながら作業を進めていました。
次に、用意していただいた和紙の球に色をつけていきます。
「塗るというより、置く感じで!」
重政先生にアドバイスをいただき、みんな集中して筆を動かしています。保護者や地域の皆さんが傍で温かく見守ってくださり、やる気も更にアップ!
色と塗り方にこだわったオリジナル作品が出来上がりました。
日本画の奥深さと美しさに触れる貴重な時間を過ごすことができました。
「興味のあることにチャレンジしてほしい。難しいことはたくさんあるかもしれないが、積み重ねていけばできるようになる。」
最後に言われた言葉。重みがあります。子どもたちみんなの心に残ったはずです。
翌日は、朝から車で東京まで帰られるとのこと。
大先輩の「伊陸愛」に触れ、子どもたちの「伊陸PRIDE」も育まれたのではないでしょうか。
重政先生、素敵な時間を本当にありがとうございました。