創立150周年を記念して、伊陸小出身の方にお話をしていただく「お話リレーin伊陸小」。
今回は、現伊陸小校舎を設計された伊陸出身の建築士の方にお越しいただきました。
子どもの頃の夢は「大工になること」で、将来はふるさとのために貢献したいという思いをもたれていたとのこと。現在の仕事に就き、新校舎の設計を任されたことで、その夢が叶ったと話されていました。子どもたちにとって、「伊陸愛」であふれる方のお話を聞くことができるのは幸せなことです。
お話リレー当日には、「設計士」という仕事の内容や、現校舎の建築に関するエピソードについてたくさんお話をしていただきました。
建物を建てるときに一番に考えることは「命を守る」ということ。
仕事は、「人の話をよく聞く」「説明して納得してもらってから進めていく」こと。
昔の校舎には愛着があり、子どもの頃と全く変わっていなかった階段の板を、ベンチにして残したこと。
表示一つにこだわり、母校をより楽しくおしゃれにしたいという思いで工夫したこと。
旧校舎を崩すために天井の中にも入って、梁の大きさや長さをすべて測ったこと。
このお話は、特に子どもたちの心に残ったようです。
「こうしゃをこわすときにもせっ計図がいるとは思わなかったからしれてよかったです。」(2年生)
「今の伊陸小が建てられる前に旧校舎の柱などを一つ一つ測られたのがすごいと思いました。設計は建てるときにするのは知っていたけど、建物をくずすときにも設計をすることを初めて知りました。」(5年生)
「前の校舎をくずすときに資料が残っていなかったから、屋根裏に入って長さを測ったりされたのがすごいと思いました。」(6年生)
仕事をするということはどういうことなのか! すばらしいキャリア教育となりました。
また、普段何気なく使っている自分たちの校舎に、どんな思いがこめられているか感じることができました。自分たちの学校がもっともっと好きになったのでは!
これからも私たちの母校を大切に使っていきます。
すばらしいお話を、ありがとうございました。