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災害を防いだり、被害をできるだけ少なくする
防災・減災を考える
3月の東日本大震災や台風12号の大雨等による大規模災害により、甚大な被害が各地で発生しています。
このような自然現象のすべてを人間の力でくい止めることはできません。しかし、日ごろの心がけや地域での助け合いによって災害の被害をある程度防いだり、減らすことが可能です。
災害は「ひとごと」ではありません
災害発生時の対応には、市をはじめとする行政機関が当たります。この行政機関による「公助」はもちろんですが、自分の身は自分で守る「自助」、地域や身近にいる人同士が助け合う「共助」が、災害による被害を少なくする大きな力となります。
より多くの人が自分の身の安全を確保できれば、無事な人同士が助け合うことができます。その積み重ねにより迅速で的確な避難・救助活動が可能となってきます。
日ごろから災害について関心を持ち、自分たちで何ができるかを考え、来るべき災害に備えましょう。
台風への住宅の備えは事前に
台風の接近に伴う猛烈な風雨による雨もり、屋根瓦の飛散、窓の破損など、心配ごとをあげればきりがありません。実際に台風が近づいてから屋根等の修理や点検をすると、けがを負う危険性が増大します。
住宅に関する備えや修繕は、必ず事前に行い、高所等の場合は無理をせずにできるだけ専門の業者に依頼しましょう。
地震に対する耐震基準は昭和56年以降がひとつの目安
昭和56年に住宅の耐震基準が大きく変わりました。古い基準の建物では十分な強度がない場合もあります。耐震診断を受け、必要な補強を行いましょう。
部屋の中も点検しましょう
大地震が発生すると、テレビやたんす、食器棚、本棚などが倒れることがあります。また、ガラスや食器が割れると鋭い破片が床一面に広がり、避難の妨げになります。
▼家具を耐震用器具で固定する。
▼窓ガラス等には飛散防止フィルムを貼り付ける。
▼引き出しや扉などが不用意に開かない工夫をする。
安全なときに危険箇所や避難場所の確認を
市では、昨年度までに土砂災害ハザードマップなどを各戸配布しました。ハザードマップは市の土木建築課やホームページなどでも内容の確認ができます。
また、県でも土砂災害危険個所マップを公開しています。
事前に危険箇所を把握し、避難場所やルート、避難にかかる時間や家族との連絡方法などを確認しておきましょう。
■市土砂災害ハザードマップ
■市地震防災マップ(ゆれやすさマップ)
■柳井市洪水ハザードマップ
▼市土木建築課
▼市ホームページ http://www.city-yanai.jp/siyakusyo/kikikanri/kikikanri.html
■市内の避難場所
▼危機管理室、出張所・連絡所
▼市ホームページ http://www.city-yanai.jp/siyakusyo/kikikanri/kikikanri.html
■山口県土砂災害危険箇所マップ
▼県の各土木(建築)事務所
▼市土木建築課
▼県ホームページ http://kikenmap.pref.yamaguchi.lg.jp/kikenmap/
災害情報をいち早くキャッチ
市と県では、迅速な行動に必要な情報をリアルタイムに発信しています。
■市防災メール
登録は下の囲みをご覧ください。
▼防災だより:市から月1回配信する防災情報
▼防災情報:災害時の緊急情報(気象情報や災害情報、避難勧告など)
▼地震・津波情報:県東部に観測された震度3以上の地震
▼気象情報:柳井市に発表された警報・注意報、土砂災害警戒情報
■山口県土木防災情報システム
http://y-bousai.pref.yamaguchi.jp/(携帯電話の場合、末尾にK)
▼観測情報:雨量・河川水位など
▼気象情報:日本気象協会、ウェザーニューズ提供
▼洪水情報:柳井川、土穂石川、灸川の洪水情報や河川水位予測など
▼土砂災害警戒情報:大雨による土砂災害の恐れがある時に発表される情報
■エリアメール
NTTドコモ独自のサービスで、市内の同社携帯電話に緊急情報を配信します。申込不要で受信費用はかかりません。
▼配信情報:避難情報、津波に関する情報、その他緊急情報など
▼配信対象:NTTドコモ携帯電話(一部未対応機種あり)
災害時の連絡の取り方
災害は、家族がそろっている時に発生するとは限りません。
連絡には、各種通信事業者が提供する災害用伝言ダイヤルなどのサービスを活用しましょう。
日頃からの地域のつながりが大切
大規模災害時には、地域の助け合いが大切です。市では地域で自主的な防災活動を行う自主防災組織の育成に力を入れています。現在、市内では24の組織が結成されています。いざという時のために自主防災組織の設立をお願いします。
また、市防災メールを利用して防災情報の連絡を主とする自主防災連絡組織の設立に対して助成をしています。
防災情報の入手は災害から身を守るためには重要なことです。防災メールやテレビ・ラジオなどで防災情報の入手を心がけましょう。
市防災メール登録は
市では、登録した携帯電話やパソコン向けに気象・防災情報を配信しています。
登録方法
(1)申込用メールアドレスに空のメールを送信してください。
QRコード対応の携帯電話をご利用の場合は、下のコードでアドレスを読み取ることができます。
■申込用メールアドレス
yanai@xpressmail.jp
(2)返信される登録用メールの指示に従い登録してください。
簡易水のう・土のうの作り方
初期の浸水対策には、水のうや土のうが有効です。まだ水深が浅い段階であれば、家庭にあるプランター、レジャーシート、ゴミ袋などを利用した応急処置が可能です。
■簡易水のう 40リットル程度のごみ袋などのビニール袋を二重にし、中に半分程度の水を入れて、玄関などにすき間なく並べます。段ボール箱に入れると安定性が増し、連結すれば、強度も増して積み重ねることも可能です。
【参考 市指定の可燃物用ごみ袋(大)の容量:45リットル
■簡易土のう等 土を入れたプランターを横に並べ、レジャーシートを巻いて補強します。プランターの代わりに水を入れたポリタンクなどを連結し、レジャーシートを巻けば、土のう代用品として利用できます。
※これらはあくまで小規模な水害に対する応急処置です。危険を感じたら早めに避難することが大切です。
●問い合わせ 危機管理室 電話(22)2111内線431