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広報やない平成30年7月12日号テキスト版01

更新日:2018年7月12日更新 印刷ページ表示

広報やない平成30年7月12日号(P2~9)

特集
地域の「防災力」を高め、自分たちの地域は自分たちで守る
自主防災組織を立ち上げましょう
平成28年の熊本地震、29年の九州北部豪雨や今年の大阪北部地震など
災害はいつどこで起こっても不思議ではありません。
「もし柳井市で起きたら…」と皆さんも真剣に考えたと思います。
今号では、災害直後に力を発揮する地域の「自主防災組織」についてご紹介します。
●問い合わせ
 危機管理室 電話22-2111内線431

自主防災組織とは?
自主防災組織は、災害発生時はもちろん、日頃から地域の皆さんが一緒になって防災活動に取り組み、災害から地域を守るために自主的に結成する組織です。現在、市内で42団体(45自治会・市内自治会の総数は315団体)が活動しています。
 平常時には地域の災害危険箇所の把握や防災知識の普及活動、災害時には初期消火、救出救護、避難誘導、給食給水などの活動を行います。
 普段から顔見知りの関係を築いていくことは、防災活動する上で、とても重要なことです。そして、何よりも、「自分たちの地域は自分たちで守る」という自覚や連帯感に基づいて自主的に結成する自主防災組織は、地域の防災力を高めるために必要な組織です。
東日本大震災では自主防災組織が活躍しました
迅速な避難を可能にする
▶東日本大震災直後、自主防災組織で日頃から避難訓練をしていた地域では、いち早く住民の安否確認や避難誘導が進み、避難所を開設することができました。
安否が的確に確認できる
▶自主防災組織による避難時に支援が必要な住民のリスト(避難行動要支援者名簿)を、地域の実態に合わせて作成している地域では、災害時に効果的に活用することができました。
避難所の運営が円滑になる
▶自主防災組織があった地域では、避難所のルールや情報の共有がスムーズにでき、想定を超える避難者数に対応することができました。
平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、救助が必要であった人たちのうちの約8割が、家族や近所の方々に救出されています。

私たちの自主防災組織
市内で活動中の自主防災組織6団体を紹介します。
組織づくりの参考にしましょう。
防災は地域でまとまってー日積:坂川・南・岡村地区自主防災会ー
坂川・南・岡村地区自主防災会
会長 沖原幸則さん
組織タイプ:合同型
 1自治会での設立は不安でしたが、3自治会で設立することで、自治会より広い地域で支え合える安心感があります。
私たちの地域は高齢化と過疎化が進んでいて、1自治会での防災活動に自信がありませんでした。防災は地域でまとまって取り組もうではないかと、私自身が消防に務めていた経験も生かして声掛けをしたところ、それならやってみようと、この春に坂川・南・岡村の3自治会で設立しました。
 防災ヘルメットなどを市の補助金で整備したり、避難経路を確認したりしています。大雨で不安に思われるお年寄りの方には、まずは南の公民館に来てもらい、そこからまた避難先を考えていこうかと話し合いを進めています。
 これからますます高齢化していくので、地域での助け合いがないと成り立たないと思います。災害が起こってすぐさま消防や行政が助けてくれるということは、現実には無理な話です。自分たちで何とかしないといけないと思います。何をやろうか、何を整備しようか、集まることも楽しいですよ。
取材時にはちょうど防災会の皆さんが集まり、雨で崩れた法面を補修されていました。

地域のつながりが子どもたちへもー柳井:金屋防災会ー
金屋防災会
会長 山近俊爾さん
組織タイプ:重複型
自治会の活動の中に防災活動を取り入れています。
 平成12年に立ち上げ、お年寄りの家に市社協事業の非常連絡先を入れた救急医療情報キットという筒状のものを配って冷蔵庫に入れてもらい、災害時にも緊急連絡先がわかるようにしています。
 お年寄りの家庭への訪問はとても大切ですね。毎年年末の恒例行事となっている白壁の町並みの「年末夜回り」での「火の用心」。拍子木を打ち鳴らしながら「火の用心」と連呼する活動は、年末の風物詩といえると思います。今では、子供たちにも人気で近隣の中学生も参加してくれています。また、月2回早朝に行っている清掃ボランティアにも地域の皆さんが骨身を惜しまず参加してくれています。
 そんな活動の中で、最近は、防災に関する発言が増えたと感じています。地域のつながりで地元の輪が広がり、コミュニケーションが生まれる地域活動は、防災と防犯に役立ち、それこそが自主防災組織の基本だと言えるでしょうね。
救急医療情報キット。記録用紙を筒に入れ、冷蔵庫に入れておきます。
◀昨年の年末夜回りの様子。子どもたちも参加して、火の用心を呼び掛けています。

自主防災組織で自助・共助を強化
 災害時には、自助・共助・公助の連携により人的・物的被害を軽減することができます。
 ひとたび大規模な災害が発生した場合、消防署などの防災機関や行政だけでは、十分な対応が出来ない可能性があります。このようなとき、個人の力で災害に備える自助とともに、地域での共助による地域の防災力が重要となります。
 「自主防災組織」での活動を通じて、共助の強化、地域の防災力の強化に地域ぐるみで取り組むことで有効な対策を取ることが出来ます。ここに、自主防災組織の必要性があります。

自主防災組織はどんな活動をするの?
 自主防災組織の活動は、大きく「平常時の活動」と「災害時の活動」に分けられます。日常(平常時)の活動がいざというときに役立ちます。
情報連絡
平常時には
▼連絡網の作成
▼情報の収集・伝達
▼防災に関する知識の普及
災害時には
▼災害情報を素早く的確に伝達
▼被害情報収集と本部への報告
▼混乱回避、出火防止などの広報
避難誘導
平常時には
▼危険箇所の把握
▼避難経路や避難場所の確認
▼避難行動要支援者の把握
災害時には
▼避難経路の安全確認
▼避難の呼びかけ、誘導
▼避難行動要支援者の避難支援
▼避難地での安否確認
初期消火
平常時には
▼火の用心の徹底
▼初期消火訓練の実施
災害時には
▼初期消火活動の実施(消防署、消防団の到着までの延焼拡大を防ぐのが基本のため無理はしない)
給食給水
平常時には
▼個人の備蓄についての普及啓発
▼炊き出し訓練の実施
▼炊き出し用資機材の確保、点検
災害時には
▼炊き出しや給水活動
▼食料や水、救援物資などの受入・配布
救出救護
平常時には
▼応急手当や救出活動の訓練
▼救出資機材、医薬品等の備蓄・管理
災害時には
▼負傷者等の救出(二次災害に十分注意してください)
▼救出救護協力の呼びかけ
▼応急手当

避難場所やルートを共有していますー阿月:竹の浦地区防災組織委員会ー
竹の浦地区防災組織委員会
会長 嶋津義弘さん
組織タイプ:別組織型
防災知識を生かして、自主防災組織の活動をしています。防災面で自治会長を支えています。
 私は阪神・淡路大震災を体験しました。仕事で関東にいたこともあります。Uターンで故郷の阿月に戻ってきたときに、市役所からの案内などもあり、自主防災組織を設立しました。もともと「縁側談議」と称した座談会などで地域のつながりがあったので、皆さん防災組織を始めることに反対はありませんでした。
 設立当初は津波への危機感があったとは言えません。しかし今では、日ごろの防災活動の甲斐もあり、警戒は柳井一かもしれません。阿月地区には海抜10メートル以上の高台に市の指定緊急避難場所はありません。だから自分たちで頑張るしかない。守るべきは自分たちの命です。命さえあれば何とかなる。そのことを地区の皆さんと常に共有し、できることをしています。地区で避難場所を決めて、避難訓練もしています。地区の要支援者を誰がどういう風に助けるかとういうことも決めています。これからも阿月地区の海と山の美しい自然を眺めながら、防災活動を頑張ります。
昨年の避難訓練の様子。日本赤十字社山口支部によるけがの手当てや救命措置の講習を受けました。

地域の防災への意識が高まりましたー柳井:新市三自治会防災会ー
新市三自治会防災会
会長 藤井一利さん
組織タイプ:重複型
自治会と一体的に防災活動を行えるため、組織で動きやすいです。
 私の地区は水害で浸水する地区で、昔は背丈まで水が来たこともあるそうです。災害が起こったときには自治会員全員が助かりたいという思いで、10年前に自治会長として防災会を立ち上げました。
 防災会というものがあることで、自助・共助の意識はとても高まると思います。設立に当たり、まずは「災害避難用調査簿」を作りました。いわゆる連絡網で、そこには自宅に2階があるかどうか、身体状況、緊急時の連絡先を記入してもらいました。水害があるから2階の有無は重要だと考えたんです。連絡網作成に賛成しない人には、「防災会としてあなたの緊急連絡先に連絡を取ることができないよ、災害が起こったときに困るのは自分自身だよ…」そんな話をしながら、説明してまわったことを思い出します。結局、皆さん賛成してくださり、全員の緊急連絡先を把握することができました。
 地域のつながりがあってこその防災会だと思っていますし、日頃からの声掛けが今でも一番の活動です。
◀新市三自治会の災害避難用調査簿。災害の際に本当に必要となる情報について記載しておきます。

自主防災組織を立ち上げる手順
自主防災組織がまだ結成されていない地域に住んでいる人は、
組織の立ち上げについて話し合いましょう。

自主防災組織のタイプ
組織のかたちには、いくつかのタイプがあります。
地域の実情に即した方法を選びましょう。
重複型
 自治会の組織をそのまま自主防災組織に兼ねさせるかたち。自治会の代表者、役員が自主防災組織の代表者、役員を兼ねます。
別組織型
 自治会を基本として別に自主防災組織をつくるかたち。自治会の役員とは別に、独自に代表者、役員を選びます。
合同型
 複数の自治会が中心となり、自治会とは別に自主防災組織を結成するかたち。独自に代表者、役員を選びます。
協議会型
 複数の自主防災組織が連携した協議会を設置し、合同訓練などを行います。

11月5日月に内閣府地震・津波防災訓練を実施します
 全国10カ所で内閣府と山口県との共催で実施する防災訓練です。シェイクアウト訓練(※)や地域での避難訓練などを予定しています。皆様の訓練への積極的な参加をお願いします。
 詳しくは決まり次第、お知らせします。
※ドロップ(姿勢を低く)、カバー(体・頭を守る)、ホールドオン(揺れが収まるまでじっとしている)という身を守るための基本的な行動を自宅・学校・職場・外出先などで一斉に実践するもの。
●問い合わせ
 危機管理室 電話22-2111内線431

各団体との横のつながりを大切にー大畠:遠崎いちょうの会ー
遠崎いちょうの会
会長 西原光治さん
組織タイプ:協議会型
いちょうの会が遠崎地区自治会の連携を図る役割を担うことで、防災活動に積極的に関われているように思います。
 遠崎いちょうの会は、地区の9自治会で行ういちょうまつりなどのイベントや清掃活動などを総括している地域コミュニティです。このたび遠崎地区の自治会がそれぞれ自主防災組織を設立し、いちょうの会はその連合体として、防災意識の高揚と地域防災力の機能強化を目指します。
 旧遠崎小学校の校庭に大きく高くそびえ立つ、まさに遠崎地区のステータス・シンボルであるイチョウの木に見守られながら、自治会、消防団、民生委員、各種文化・スポーツ団体等の横のつながりを大切にして、従来からの活動に、防災の視点を取り入れ、日頃の生活に防災意識が浸透するような活動ができたら理想的ですね。これからも活力ある地域として「チームとおざき」づくりに邁進してまいります。
▼遠崎いちょうの会の清掃活動やバザーの様子。

自分たちの命は自分たちで守るー柳井:山根西自治会防災会ー
山根西自治会防災会
防災委員 大野重則さん
組織タイプ:重複型
代表者は自治会長ですが、防災委員を置くことで自治会長を支えています。
 震度5強を記録した平成13年の芸予地震をきっかけに、「自分たちの家族やまちは、自分たちで守る」ことを基本理念とした自主防災組織を立ち上げようと決意しました。
 平成19年に防災会を設立しましたが、最初は地域の皆さんの理解を得るのに苦労して、立ち上げまでに2年かかりました。というのも、柳井は災害が少ないんです。とてもありがたいことですが、その分、防災意識が低い。何とかしなければと、防災の大切さを説いてまわり、今では2年に一度は防災会あげての避難訓練も行っています。自分が住んでいる地域なのに、こんな道があったのかという感想もありましたよ。また、市の自主防災補助金制度を活用して自治会のメンバーに防災士の資格を取ってもらい、防災の学習もしています。
 活動の中で、自治会の班の役割はとても大きいと感じています。地域で助け合うことが日々の暮らしの安心感につながります。自分たちの命は自分たちで守らないと、消防や市が来るのを待っていては、大災害時には間に合わないですよね。
昨年の避難訓練の様子。2年に一度実施することで、地域の防災意識を高めています。


Pick UP


第27回 柳井金魚ちょうちん祭り
詳しくは7月25日水曜日の新聞折込チラシをご覧ください。
7月28日土曜日・白壁の町並み一帯
やない白壁夜市
/18時~20時
金魚ちょうちん点灯式
/19時~00時
8月4日土曜日・レトロスクエアほか
プレイベント(パラソルショップ、サマーダンス&パフォーマンスフェスティバル、金魚すくいチャレンジ2018)
/16時30分~21時
8月13日月曜日
/16時30分~21時   本祭り
 無料駐車場は右図のほかにも、南浜多目的グラウンド(臨時:シャトルバス運行)、柳井中学校職員駐車場(臨時)、市役所に用意しています。
 当日は車両通行止等により、会場周辺や駐車場の混雑が予想されますので、ご協力をお願いします。
●問い合わせ
 柳井金魚ちょうちん祭り協議会事務局(商工観光課内)
 電話22-2111内線360

柳井金魚ちょうちん祭りプレイベント
金魚すくいチャレンジ2018出場者募集
~全国金魚すくい選手権大会柳井地区予選大会~
金魚すくいチャレンジでは、3分間で何匹の金魚がすくえるかを競い、試技2回のうちよい成績が大会成績となります。
○日時 8月4日土曜日17時30分~20時30分
※随時エントリーを受付(20時まで)。当日、飛入参加可。
○場所 柳井市商工会館
○部門/定員 小・中学生の部、一般の部/各80人程度(当日の参加者状況により参加枠数は前後する可能性があります)
○申込締切 7月30日月曜日
●申込・問い合わせ
 柳井商工会議所HPから申込書をダウンロードして申し込んでください。 柳井商工会議所 ☎3731/FAX8811

柳井金魚ちょうちん祭りふるさと花火募金にご協力を
市内店舗、公共施設など約100カ所に募金箱を設置しています。皆様のご協力をお願いします。
●問い合わせ
 柳井金魚ちょうちん祭り協議会
 事務局(商工観光課)
 電話22-2111内線361


柳井のテレビは12チャンネル
周防ケーブルネットが開局10周年を迎えました
周防ケーブルネットは平成20年7月1日に開局。家庭や事業所をケーブルで結び、コミュニティ放送、地上・BSデジタル放送、CS放送の発信、インターネット接続サービスなどを展開しており、本年7月に10周年を迎えました。
柳井市の地域情報は「コミュニティチャンネル」で
身近な情報が満載のチャンネルです。地域に密着した様々な情報をお届けしています(右番組は一部)。
◀▲柳井市政だより
市政の重要情報や行事などを分かりやすくお伝えしています。
ウィークリーやない▶
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◀柳井市議会
市議会を議場から生中継。ご家庭で臨場感溢れるやり取りを楽しめます。(再放送あり)
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