広報やない令和5年1月12日号(P2~8)
新年のごあいさつ
柳井市長 井原 健太郎
新年あけましておめでとうございます。新春を健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
昨年中は、さらなる企業誘致の進展に加え、3年ぶりの柳井金魚ちょうちん祭りの開催、柳井商工高校バドミントン部女子の全国大会4連覇などの明るい出来事が続いた一方、長引く感染症の流行や物価高などにより、市民の皆様にはご負担やご心配の多い一年となりました。
活気づく「南浜工業団地」
人口減の抑制に向けた政策の柱として、企業誘致による雇用の創出を進めるなか、昨年12月1日には、ドラム缶製造国内トップメーカーである日鉄ドラム株式会社の最新鋭設備を備えた柳井工場の商業運転が始まりました。隣接の株式会社トクヤマ先進技術事業化センターでは、放熱材料や水素生成装置等の開発・量産に取り組まれるなど、本市産業の高度化、多様化が進んでいます。加えて、昨年2月25日には県内3市目となる「ゼロカーボンシティ宣言」を行っており、2050年のカーボンニュートラルをめざし、市民や事業者の皆様と一層連携してまいりたいと考えています。
長年の政策課題「少子化・人口減」に粘り強く挑戦
本市では、これらの産業振興による働く場の確保に努めると同時に、その成果の上に、子育て支援を通じて、中長期的な人口定住に結びつけていくための施策を展開しています。中でも、昨年10月から県内市では初めて実現した高校3年生までの医療費完全無償化は、県下トップクラスの制度として子育て世代の方々から評価いただいております。新年度はさらに、子育てへの応援と人口定住に狙いを絞り、思い切った施策に取り組むことで、第2次柳井市総合計画に掲げる本市の令和8年度目標人口29,500人の実現をめざします。
高齢化と人口減少への「備え」
また、少子化・人口減抑制に挑みつつ、高齢化・人口減に備えるという両面作戦に臨んでいます。昨年4月からのタクシー・路線バス・平郡航路の共通利用助成券配布の拡充、昨年10月からの予約制乗合タクシー運行地域の拡大により、年配者等の移動手段を確保することで、本市での買い物や趣味等の活動を促し、人と地域と繋がり続けることができるよう取り組みます。
複合図書館を核に「防災・文教・交流ゾーン」整備を全力促進
長年の懸案事項であった柳井商業高等学校跡地の利活用につきましては、市民の皆様や市議会のご理解、ご協力と心強い後押しにより、昨年7月からの翠が丘防災運動公園駐車場の一部供用開始、同じく昨年7月からの複合図書館建設工事の着工など事業が大きく進捗しました。本年秋頃には建物が完成する予定であり、同施設を核とした周辺地域「防災・文教・交流ゾーン」の整備を図っていくなかで、来年、令和6年春のオープンに向けたソフト面の充実などを進めます。
本年も、市民や事業者の皆様と協働し、国や県の施策とも連携しつつ、「人に企業に選ばれるまちづくり」を加速してまいります。
結びに、皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ新年のご挨拶といたします。
特集 自分たちでつくる
-伊陸・奥畑地区の取り組み-
市内伊陸の奥畑地区。ここには市の「ふるさとの道」整備事業を活用し、地区内の道路を自分たちの手でつくり上げてきた皆さんがいます。今号では、地区の皆さんの話から、長きにわたるその活動を紹介します。
●問い合わせ 土木課 電話22-2111内線220
「ふるさとの道」整備事業
地域の皆さんが普段通行する生活道路について、拡幅や舗装などの整備を住民自らで行う場合に、材料の支給や重機の借上料などを市から助成し、住民参加型のみちづくりを行うものです。
○地域住民と市の役割分担
▼地域住民の役割 地元での調整、用地交渉、工事の際の労力奉仕など
▼市の役割 図面の作成、工事の技術支援、道路完成後の登記手続きなど
奥畑地区の皆さんに話を聞きました
緊急車両が通行できなかった道路
地域を通る道は、すべて私たちにとってなくてはならない生活道路ですが、もともと道幅は2mほどと狭く、車の離合ができない、消防車や救急車などの緊急車両も入れないという状況でした。なんとかして道幅を広げ、便利な道にしたいと考えていました。
自分たちで重機を操作
そうした時、ふるさとの道整備事業という市の制度があることを知り、地域の皆でやってみようと声が上がりました。この制度を活用するにあたって、幸い地域には大工や自動車整備業を営む者がおり、ショベルカーやダンプカーなどの重機を操作をすることができました。こうしたことが道づくりを続けることができた要因の1つだと思います。
作業は20年以上
最初に道づくりを開始してから20年以上が経過しています。この間、地域の主要な道はもとより、そうした道に接続するさらに狭い道も少しずつ拡幅することで、多くの家に緊急車両が到着できるようになりました。
地域で協力する風土
こうした取り組みを続けることができたのは、もともとこの地域には何事も協力して乗り越えていこうという風土があったからです。だからこそ、道づくりに団結して取り組むことができました。また、そうした風土のもと道づくりという大きな仕事を地域で行ったことで、普段は忙しく、話をする機会の少ない人同士にまで交流が広がったように思います。
何よりも安全第一
自分たちの手で道路をつくると言っても、普段は皆仕事があり、作業は週末が中心になります。従って、作業がどんどん進むという訳ではありませんが、無理をすると事故につながりかねません。何よりも安全を第一に心掛けてきたので、これまで事故はなく、けが人も出ていません。
道に愛着が湧くように
当初はなぜ道の整備を自分たちがしなければならないのか、また今後高齢化が進み、作業が難しくなるのではないかという意見もありました。しかし実際に道路が完成すると、自分たちの手でつくり上げた道路に愛着が湧くようになりました。また、自信にもつながりました。
現場の完成に向けて
今後は、ひとまず現在作業している箇所を完成させることが目標です。重機で法面を削る作業や、人手が必要なU字溝を設置する作業がありますが、なんとか春までに終えることができればと思っています。
5年の歳月をかけて完成
冒頭の写真の道路を支えるブロックは、実に5年をかけて完成しました。こちらもすべて地区の皆さんの手で作られたものです。坂道の道幅を広げるためにブロックを積み、土砂を入れ、道路を拡幅しました。
作業の様子
取材した12月11日の作業は、主に道の拡幅のために法面に土を入れること、そして今後削る法面の草を刈ることです。皆さんは工事の専門集団ではありませんが、現場の雰囲気はさながら職人たちによる工事現場。厳しい寒さの中、黙々と作業に取り組んでいました。
サンビームやない自主文化事業
山口県が生んだスーパースター ぶるぼん
感謝のお笑いライブ☆
ありがとう柳井、これからもよろしくです☆ ーいいね!いいね!柳井~ね!ー
3月4日土曜日 サンビームやない
○開場・開演時間 開場13時/開演14時
○入場料 一般2,000円/高校生以下1,000円
○チケット取り扱い サンビームやない、ふちだ楽器店柳井店、都野書店本店、都野書店ゆめタウン柳井店
○その他 開場・開演時間、出演者は変更となる場合があります。
●問い合わせ サンビームやない 電話22-0111
Pick UP
柳井市農業委員会委員・農地利用最適化推進委員の募集
任期満了(任期:7月19日まで)に伴う農業委員会委員および農地利用最適化推進委員を募集します。
農業委員
○募集人員 13人
○役割
▼農地の権利移動認可及び農地転用許可等に関する審議並びに審議に関する現地調査
▼農地利用の最適化に関する指針の策定
▼遊休農地の解消指導
▼その他、農業委員会が所掌する業務
○任期 7月20日~令和8年7月19日(3年間)
●問い合わせ 農林水産課 電話22-2111内線351~353
推進委員
○募集人員 21人 ※21地区各1名
〇役割
▼人・農地プランなど地域の農業者等との話し合いを推進
▼農地の出し手・受け手への働きかけによる農地利用の集積・集約化に向けた活動
▼遊休農地の発生防止・解消に向けた活動
▼新規参入の促進に向けた活動
〇任期 7月20日~令和8年7月19日(3年間)
●問い合わせ 農業委員会事務局 電話22-2111内線380・381
○報酬 月額31,000円
○応募資格 農業に関して識見をもち農地利用の最適化など農業委員会の事務に関しその職務を適切に行うことができる者で、次のいずれかに該当するものを除く。
▼破産手続き開始の決定を受けて復権を得ない者
▼禁固刑以上に処せられその執行を終わるまで、またはその執行を受けなくなるまでの者
○申込方法 推薦を受けて申し込む方法と自ら応募する2つの方法があります。
いずれも農林水産課・農業委員会事務局備付の書類を提出してください。
推薦書・応募申込書は市ホームページからもダウンロードできます。
○その他 農業委員・推進委員の両方への推薦・応募はできますが、両委員を兼ねることはできません。
○募集期限
1月23日月曜日~2月24日金曜日 必着
○申込状況の公開 募集期間の中間と募集終了後に市ホームページで提出された書類の内容(住所・電話番号を除く)を公表します。
○選考方法 提出書類をもとに選考し、必要に応じて面接を行います。
申請はお済みですか?
以下の給付金の申請期限が迫っています
(1)電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金
〇申請期限 2月15日水曜日
〇給付額 1世帯当たり5万円
〇その他 制度の概要など、詳しくは市ホームページや広報やない令和4年11月10日号をご覧ください。
●問い合わせ 市社会福祉課 電話22-2111内線180
(2)低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金(ひとり親世帯分・ひとり親世帯以外分)
〇申請期限 2月28日火曜日
〇給付額 児童1人当たり5万円
〇その他 制度の概要など、詳しくは市ホームページや広報やない令和4年6月9日号)をご覧ください。
●問い合わせ こどもサポート課 電話22-2111内線187,188
◆これらの給付金をかたる振り込め詐欺や個人情報の詐取にご注意ください。