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新年のごあいさつ
柳井市長 井原 健太郎
新年あけましておめでとうございます。新春を健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
さて、今年は辰年です。辰年は、活力が旺盛になって大きく成長し、形の調う年だと言われています。企業誘致や子育て応援、定住促進の取り組みが成果をあげつつある中、本年も市民の皆様とともに、「柳井で暮らす幸せ」の実現のために、全力を尽くしてまいります。
みどりが丘図書館の開館
約10年にわたる柳井商業高等学校跡地利活用の取り組みを経て、事業の中核施設である「みどりが丘図書館」が、夏休み前にいよいよ開館します。
2月にはオープンに先立って見学会を開催します。図書館機能、市民活動支援機能、子育て支援機能、カフェなどの全容を、この機会にぜひご覧ください。
なお、現在の図書館は3月10日にフィナーレイベントを開催し、3月24日に閉館、サンビームやないの開館とともに始まった37年余りの歴史に幕を閉じます。
スポーツのまち柳井の躍進
全国大会6連覇中の柳井商工高校バドミントン部女子には、本年も全国にその名を轟かせてくれることと大いに期待しています。
また、昨夏のバスケットボールワールドカップでの華々しいプレーが記憶に新しい河村勇輝選手や、バドミントンの保木卓朗選手ら本市出身の選手の世界を舞台にした活躍を、パブリックビューイングなどを企画することで、多くの市民の皆様とともに後押しします。
企業誘致の強い取り組み
南浜の工場跡地への株式会社トクヤマの進出を始め、平成30年以降の進出協定締結件数は、現在のところ17件に上ります。2月にも新たに1件の締結を予定しており、ここ数年で数多くの企業誘致が進展しています。
特に若い世代が定住するための大前提となる働く場の確保に向けた取り組みを、引き続き強力に推し進めていきます。
子育て応援のまちへ
県下トップクラスの子育て応援施策として、所得制限が無く高校3年生までを対象とする子ども医療費の無償化や中学生の学校給食費の無償化を実施しています。
さらには、定住促進策として、民有地に住宅を新築または購入した子育て世帯に対し、最大100万円を補助しています。昨年12月15日現在で87件の申請があり、うち36件、41%は市外からの転入です。
誰にもやさしいまちづくり
高齢者の移動手段の確保と公共交通の運転手不足が全国的な課題となるなか、本市では、タクシーや路線バスの利用助成券の配布や予約制乗合タクシーの充実により、お買い物や趣味など、人と地域、人と人とがつながり続けられる環境の整備に、引き続き注力していきます。
地域経済の活性化
物価高騰対策として、昨夏に続き今春、5,000円分の「やない暮らし応援買物券」をすべての市民の皆様に配布するなど、本市独自の生活支援と市内経済の活性化に向けた取り組みを実行します。
水道事業の広域化
水道事業においては、本市を始め広域圏の1市4町2企業団により、来年、令和7年4月1日の経営統合に向けて検討を進めています。事業の一層の効率化、人材確保などを図り、将来にわたって安心・安全な水を届けられる持続可能な体制の構築をめざします。
市民総参加のまちづくり
今後のさらなる少子化、高齢化、人口減少の中でも、住民が自ら地域の未来の設計図を描いていく「地域の夢プラン」、学校を拠点に学校区ごとの地域づくり「スクール・コミュニティ」構想、頻発化・激甚化する自然災害へ備える「自主防災」、そして、人々が集い、つながり、学びあう市民活動の一大拠点である「みどりが丘図書館」など、市民参加の場面を多様に創出していくことで、多くの市民に「柳井で暮らす幸せ」を自ら実現・実感していただけるよう、本年も市の総力を挙げて取り組んでまいります。
結びに、皆様のご健勝、ご多幸を心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。
柳井商業高等学校跡地の利活用 翠が丘通信vol.5
「みどりが丘図書館」完成
本年7月開館予定
みどりが丘図書館見学会を開催します
完成したみどりが丘図書館の見学会を行います。「本のない図書館」を見ることができる貴重な機会です。どなたでも参加できますので、ぜひお越しください。
◆日時
2月15日木曜日,18日日曜日,25日日曜日
/(1)10時~10時50分
(2)11時30分~12時20分
(3)13時30分~14時20分
(4)15時~15時50分
〇定員 各日、各時間ごとに50人(先着順)
〇申込方法 電話または電子申請
○申込期限 2月9日金曜日
○その他
▼図書館周辺は工事中のため、車両乗り入れはできません。市文化福祉会館北側の翠が丘防災運動公園駐車場を利用してください。
▼当日は各回とも15分前から受付を行います。
▼開館準備の都合上、上履き(スリッパなど)を持参してください。
●申込・問い合わせ 政策企画課
電話22-2111内線470~473
柳井図書館を閉館します
閉館日 3月24日日曜日
みどりが丘図書館の開館に伴い、現在の図書館は3月24日日曜日で閉館します。3月25日月曜日以降は利用できませんので注意してください。
◆フィナーレイベントを開催します
○開催日 3月10日日曜日
閉館に伴い、フィナーレイベントを開催します。詳しくは広報やない令和6年2月8日号や柳井図書館ホームページなどでお知らせします。
●問い合わせ 柳井図書館 0628
翠が丘防災運動公園命名権スポンサー募集
○対象施設 翠が丘防災運動公園(柳井3776番地2ほか)
○契約金額・期間
200万円以上/年(消費税別途)・4月1日~令和9年3月31日までの3年間
※令和6年度の命名権料は図書館周辺の公園工事等が実施中であることから、契約金額の30%とします。
○スポンサーのメリット
▼施設と敷地内での看板設置
▼年間3日以内の無償施設使用
▼施設愛称と写真の使用
▼契約継続時の優先交渉権
○応募方法 市ホームページ掲載の募集要項を確認の上、応募してください(郵送可)。
○応募期限 2月16日金曜日 必着
●問い合わせ 政策企画課
電話22-2111内線471
柳井市財政公表 ~令和4年度決算~
柳井市のお金のつかいみち
令和4年度歳入歳出決算額が、令和5年第4回定例議会において認定されました。
一般会計と特別会計の決算状況および主な事業についてお知らせします。
一般会計の決算状況
実質収支は3億7,217万円の黒字となっていますが、国、地方ともに不安定な経済状況にあり、歳入の見通しは依然厳しい状況にあります。一方、道路などの社会資本整備、公共施設等の老朽化対策、福祉・医療等の財政需要は増加する傾向にあります。今後も、財源の確保と効率的運用に配慮しつつ、持続可能な財政運営に努めます。
歳出のトップは民生費
目的別歳出のトップは民生費で全体の31.1%を占め、次いで総務費(16.5%)、公債費(9.5%)と続いています。
令和4年度の主な事業(一般会計)
令和4年度は、みどりが丘図書館の本体建設工事に着手しました。また、子育て・教育環境の充実や高齢者等の移動手段の確保に向けて助成制度の拡充を行いました。
一般会計決算状況
歳入決算額 (1) 195億2,818万円
歳出決算額 (2) 191億2,501万円
形式収支 (3)((1)-(2)) 4億317万円
翌年度繰越財源 (4) 3,100万円
実質収支 (3)-(4) 3億7,217万円
総務費
市民活動支援事業 やない市民活動センターの運営、市民参画・協働に関する条例制定に向けた取り組み 883万円
柳井商業高等学校跡地整備事業 みどりが丘図書館の建設工事、翠が丘防災運動公園の実施設計など 4億6,601万円
市庁舎照明設備改修事業 市民ホールおよび議場の照明設備をLEDに改修 882万円
民生費
乳幼児・子ども医療費助成事業 乳幼児、小学生、中学生および高校生等の医療費助成(所得制限なし) 6,567万円
高齢者おでかけサポート事業 路線バス、タクシーおよび平郡航路で利用できる助成券を交付 2,462万円
衛生費
休日夜間応急診療所運営事業 休日夜間応急診療所の運営、診療所の旧神出内科医院への移転 5,968万円
農林水産業費
農業法人産地拡大支援事業 新規農業法人が行う設備整備を支援 1億7,208万円
商工労働費
公共交通対策事業 バス路線・予約制乗合タクシーの運行補助 4,400万円
企業立地促進事業 市内に進出した企業に対する奨励金など 2,771万円
土木費
交通安全対策事業 通学路への路面標示など 917万円
街路照明設備改修事業 柳井駅南北地下道や中央歩道橋等の照明設備をLEDに改修 6,079万円
市道改良事業 市道の拡幅や歩道の整備など 2億9,014万円
教育費
わかる喜び・学ぶ楽しさ支援事業 学校生活への適応が困難な児童・生徒を支援するための生活支援員の配置など 2,195万円
小中学校施設改善事業 市内小中学校の学校施設の改修・整備 2億204万円
阿月公民館整備事業 公民館・出張所と地区体育館の機能を併せ持つ新たな公民館建設のための実施設計 3,311万円
大畠グラウンド法面改修事業 大畠グラウンドの法面改修工事 2,100万円
新型コロナウイルス感染症対策関連事業 マイナンバーカード普及促進事業、新型コロナウイルスワクチン接種事業など(合計28事業) 15億6,425万円
令和4年度一般会計決算額の内訳
一般会計歳入 ( )は3年度
195億2,818万円(188億5,169万円)
市税 47億7,981万円
固定資産税や市民税など
繰入金・繰越金 8億2,793万円
ふるさと振興基金などからの繰入金、前年度繰越金
諸収入 8億8,785万円
貸付金元利収入など他の収入科目に属さない収入
その他 5億4,019万円
財産売払収入、寄附金、使用料および手数料など
地方譲与税・交付金等 10億5,802万円
国が徴収した税の一定割合を譲与・交付するもの
地方交付税 50億7,577万円
市の財政力に応じて国から交付されるもの
国庫支出金 36億9,817万円
特定の事業に国から交付されるもの
県支出金 16億4,016万円
特定の事業に県から交付されるもの
市債 10億2,028万円
建設事業を行うための国や金融機関からの借金など
一般会計歳出 ( )は3年度
191億2,501万円(181億9,821万円)
議会費 1億5,517万円
議会活動にかかる経費
総務費 31億4,782万円
市の全般的な事務などの経費
民生費 59億5,678万円
子どもやお年寄り、障がい者などの福祉のための経費
衛生費 12億1,406万円
ごみ処理や疾病予防などのための経費
商工労働費 11億6,951万円
商工業、観光振興などの経費
農林水産業費 10億7,342万円
農林水産業の振興などの経費
土木費 10億8,331万円
道路や港湾、住宅などの整備や維持のための経費
消防費 7億6,663万円
広域消防組合負担金や消防活動のための経費
教育費 12億4,400万円
学校教育や生涯学習などのための経費
災害復旧費 2億6,596万円
災害箇所の復旧のための経費
公債費 18億1,257万円
市債を返済するための経費
諸支出金 12億3,578万円
水道事業会計および下水道事業会計への繰出金
特別会計の決算状況
国民健康保険、介護保険など、令和4年度特別会計の歳入決算総額は84億4,490万円、歳出決算総額は82億6,743万円となりました。
令和4年度 特別会計決算内訳
会計名 歳入 歳出 差引残額
国民健康保険事業会計 41億4,775万円 40億3,692万円 1億1,083万円
市有林野区事業会計 75万円 59万円 16万円
介護保険事業会計 36億3,552万円 35億6,917万円 6,635万円
後期高齢者医療事業会計 6億6,088万円 6億6,075万円 13万円
計 84億4,490万円 82億6,743万円 1億7,747万円
財政指標による市の状況
令和4年度決算において、次のとおり財政に関する指数や比率が算定されました。今後さらなる経費節減および合理化に努め、限られた財源を効率的に運用します。
■財政力指数 0.507
市町村の財政力を示す指標(令和4年度3カ年平均)です。市町村が標準的な行政を実施するために必要な経費に対する税収入等の占める割合です。この指数が高いほど財政力が強いといえます。
■経常収支比率 94.7%
社会福祉に要する経費や借入金の償還金、人件費など経常的な経費に対し、市税、地方交付税、地方譲与税を主な財源とする経常的収入がどの程度充てられているかを知る指数です。
財政の弾力性(融通性)を測定することができ、この指標が高くなると弾力性を失いつつあるといえます。
■実質公債費比率 8.7%
公債費だけでなく、債務償還経費や公営企業会計に対する繰出金なども市の借金としてとらえ、これらが財政負担に占める割合を表す比率(令和4年度3カ年平均)です。
■地方債(市債)残高 156億7,233万円
地方債(市債)は道路整備事業や学校建設事業のように耐用年数が長い施設の建設財源の一部に充てられます。この返済に充てられる公債費には、世代間の公平のため、施設を使用する将来の市民も負担するという趣旨があります。令和4年度末地方債残高は対前年度比7億243万円の減となっています。
■基金残高 62億6,357万円
基金には特定の目的のために設立されたものや、将来の収入減少、支出増加に備えるための財政調整基金等があります。令和4年度末の残高は対前年度比3億6,325万円の増となっています。
各種指標の比較( )内は県内19市町中の順位
県内19市町平均/柳井市
4 / 4 3 2
財政力指数 0.498 / 0.507(11) 0.513 0.524
経常収支比率 93.1 / 94.7(14) 90.8 94.6
実質公債費比率 6.7 / 8.7(13) 9.2 9.9
決算状況は財政課ホームページでも閲覧できます。
URL https://www.city-yanai.jp/soshiki/7/kessan.html
●問い合わせ 財政課
電話22-2111内線442