平郡島に地域おこし協力隊を募集します!
地域おこし協力隊員(平郡島)募集のご案内
柳井市及び平郡島の概要(どんな場所?どんな魅力がある?)
1 柳井市の現況
本市は、県の南東部に位置し、沿岸部、内陸部、半島・島しょ部からなり、総面積の半分以上が山地丘陵地です。沿岸部一帯の土地は、北側の山地から南に向けて傾斜し、市街地は、その南側の平坦部と海岸に沿って形成されています。北部の内陸部は、山稜に囲まれ、盆地が分布し、農山村集落が散在しています。半島・島しょ部は、比較的急峻な丘陵地が入り組み、海岸線に迫る変化に富んだ地形をなし、瀬戸内海国立公園に指定された豊かな自然景観を有しています。瀬戸内海型気候で冬も温暖。比較的雨の少ない、過ごしやすい地域です。年間平均気温は、沿岸部で約16℃と大都市圏に比べ、非常に過ごしやすい場所です。また、大型スーパーや大手ドラッグストア、大型電気店、飲食店など多数あり、日常生活や食料品の買い物に困ることはありません。フェリーが着港する柳井港は、JR柳井港駅(山陽本線)が最寄りの駅で、民間のレンタカーもあります。また、柳井港からは四国松山行きのフェリーもあり、交通アクセスは良好です。東京へは岩国錦帯橋空港も利用でき、徳山駅や広島駅から新幹線の利用も可能です。
2 平郡島の現況
本市から南方20kmに位置する平郡島は、東西に長く、両端に東西2地区の集落を持ち、海岸延長は31kmを誇る県で2番目に大きな離島です。島の面積は16.62平方キロメートル、人口約200人で、高齢化率は70%を超えています。島の地勢は、山岳から海岸線まで急傾斜をなし、平地は狭小です。気候は市内とほぼ変わりませんが、本年度に赴任した連絡所長は「さわやかな海風の影響か本土より涼しい」と言っています。
3 平郡島のインフラ等
(1)島の携帯電話
1キャリアのみ4Gエリア外であることを除き、ほぼ全域で4Gが利用でき、NTTドコモの5Gサービスも提供されています。
(2)島のネット通販
一部の大手ネット通販では、離島料金が掛からないため、支障ありません。
(3)島のテレビ
難視聴区域に共同アンテナ受信施設を整備しており、受信状況は良好です。
(4)島の交通
渡航にはフェリーを利用します。車の乗船も可能です。令和9年度中には、新フェリーが竣工予定です。島の東西を結ぶ幹線には県道と市道があり、市道の大半は狭小で線形も悪く、車両通行が困難ですが、県道は車両通行が可能です。
(5)島の水道
島内水源による簡易水道を整備しており、安定的な供給を行っています。
(6)島のごみ収集
可燃物・不燃物ともに市の委託業者による収集を行っています。
(7)島の医療
診療所及び出張診療所が東西それぞれ1箇所ずつ設置され、週1回の診療にあたります。また昨年度、郵便局を利用したオンライン診療の実証実験を行い、本年度から本格実施します。救急時には、地域の方が地元船舶を借上げ、本土へ患者を搬送し、高次の救急医療の際には、ドクターヘリで対応します。
(8)島の教育
平郡東小学校が令和5年度から再開し、現在2名の小学生が学んでいます。
(9)島の観光資源
美しい深碧の海をはじめとした豊かな自然や、源平期前後から始まる長い歴史や文化などが数多く残っています。また、観光パンフレットにも掲載している美しい瑠璃色の海水浴場は、現在ほぼ手付かずのまま残っています。この豊かな地域資源を生かした観光地づくりや交流・移住促進活動など、賑わいのある魅力あふれる島づくりを目指してください。
(10)島の農業
以前はミカンの生産で市場から高い評価を得ていましたが、生産力の減退により、現在では荒廃園地が目立ち、栽培面積、生産量ともに減少しています。また島では、サツマイモの生産や焼酎造りに取り組んできましたが、地形的条件により小型機械や人力に頼るところが多く、安定的な生産には至っていません。一方で、近年、イノシシが本土から上陸し繁殖したため、農作物への被害も拡大しています。
(11)島の畜産業(肉牛)
これまで県の事業で山口型放牧を実施していましたが、本年度で廃業しています。
(12)島の漁業
漁業者の減少により、漁労活動の効率化及び後継者の育成が急務です。また平郡島は、水産物の市場への出荷等に係る海上輸送費用の一部についての補助もあり、加えて、水産資源増大のための種苗放流事業も実施されています。
(13)その他(移住定住・子育てに関する本市独自の補助制度)
ア 子育て世代定住促進補助金(最大200万円の新築補助金)
イ 保育料の完全無償化(第1子から完全無料)
ウ 小中学校の給食費無償化(中学校は9月から開始)
エ 空き家解体補助金(最大150万円)
オ 空き家改修補助金(平郡では最大90万円)、空き家購入補助金(最大50万円)
カ 空き家バンク制度
※現在、平郡島に空き家バンクの登録物件がないため、物件の掘り起こしも重要なミッションです。
地域の課題(どんなことで困っている?)
平郡島に限らず、柳井市全体で人口減少や少子高齢化は深刻な課題ですが、平郡西地区の高齢化率は91.8%、東地区は68.4%と本市の中でも突出しています。これは、島内に就労場所がないため、島への移住定住が進まないことが原因だと考えられます。一方で、過去に赴任した協力隊員は、地元と地域活動に対するズレもあり、地域住民との間に微妙な温度差を生じたこともありました。結局のところ「人が少ない」「若い人が少ない」ことがこの地域の最大の課題です。
協力隊に期待する役割(どんなことをやってもらいたい?)
上記の地域課題を踏まえ、今回の協力隊のミッションは、交流・移住事業を主たるミッションとしました。協力隊に期待することは、ずばり「島に人を呼び込む活動をしてもらう」ことです。少し漠然としたテーマですが、協力隊には、まず小さなことからこつこつと活動していただきます。具体的には、島の自治、行事、地域活動にできるだけ参加し、地域のみなさんに顔と名前を覚えてもらってください。平郡東地区の島民は約150人です。隊員自身が東地区全員の顔と名前を覚えることはもちろんのこと、島民に協力隊の名前を覚えてもらってください。日々の元気なあいさつや島民とコミュニケーション(ちょっとした雑談)は、隊員にとって必須です。すぐに自分のことを覚えてもらうことは困難ですが、日々こつこつと行うこの活動は、2年先3年先、ひいては協力隊卒業後の活動に大きな助けとなります。そこから、隊員自身で島暮らしの良いところ(時には悪いところ)を見つけ、島の実情や島の素晴らしい魅力に気づき、協力隊(島外者)としての視点を加えれば、より深い情報発信が可能になります。また、島外から来た協力隊員の頑張る姿勢を見れば、地元の協力者も増え、島内の人も島の魅力を再認識してくれるでしょう。このような小さな活動からも、「平郡島においで」と言える、島に誇りを持った人を増やすことができるはずです。そのうえで、交流会やおためし移住などの「島に人を呼び込む活動」を開始してください。まずは隊員自身が、島で楽しく過ごし、『島で交流』・『島に移住』という文化を島民の方にも馴染んでもらう活動をしてください。
地域おこし協力隊に求める人物像
1 島の暮らしを心から大切にできる人
2 自治会活動や地域行事に一生懸命、積極的に関わろうとする人
3 たくさんの島民から愛される愛嬌のある人(愛されキャラの人)
4 聞き上手で前向きな考えを持てる人
5 待ちの姿勢ではなく、主体的に行動できる人
6 大きな声でみんなにきちんと挨拶のできる人
※島内には、現在小学生が2人いるので、ご家族連れの方はさらに大歓迎です!
3年間の活動イメージ
1年目に「平郡島に住むか、住まずに島に通うか」は、面接時に応募者、地元受入団体及び行政の3者で協議します。
2年目からは平郡島に居住します。その後、協力隊卒業後、島に定着していただけると幸いです。
1年目
1 地域を知る、人を知る活動(島の自治や行事に参加する。)
2 地域に隊員の存在を知ってもらう活動(回覧の作成や地元受入団体等と定例会を行う。)
3 島での暮らしや慣習をまとめる活動(例:平郡島生活ハンドブックの作成等)
4 島での年間行事をまとめる活動(例:平郡島の年間スケジュール表の作成等)
5 外部目線での情報発信(HP、FacebookやInstagramなどの配信)
2年目
1 1年目を踏襲する活動
2 交流事業やおためし移住の事業の企画・実施活動
3 任期後のイメージを固めはじめ、隊員活動とリンクする活動に着手
(専門的な知識を身に着ける研修などに積極的に参加する。)
4 これまでの活動を整理し、3年目の活動計画を作成
3年目
1 1年目2年目の活動を踏襲しながら、業務の見直しを図る。
2 定住に向けた本格的な準備に取り組む。(業務時間を削るなどし、時間外に試験的に起業するなど)
地域おこし協力隊の任期後のイメージ(どんなふうになってもらいたい?)
1 任期後も平郡島に定住してほしい。また島内の自治に関わるなど、2拠点居住でもよい。
2 島内外をつなぐ存在になってほしい。
3 任期後も交流・移住や平郡島の情報発信を続けてほしい。
4 島内外で複数の生業を持ちながら、平郡島内で生活してほしい。
5 個人での起業や集落支援員、アルバイトなどで島内に定着してほしい。
活動や暮らしのサポート体制(誰が、どんなサポートをしてくれる?)
協力隊員の日々の相談や困りごとは、協力隊員と地元受入団体、市の行政側で定例的な報告会など話し合いの場を設け、協力隊員にしっかりと寄り添っていきます。地元受入団体は平郡の代表者であり、やさしい方ですので、親身に相談に乗ってくれます。また今後、受入団体に女性も参加していただけるよう働きかけていきます。行政には、地域おこし協力隊や集落支援員の担当者もいますので、都度ご相談に乗ります。
また、やまぐち地域おこし協力隊ネットワークの主催する活動や研修に積極的に参加し、山口県内の協力隊と横の繋がりを持つこともできます。県のY Y!ターンコンシェルジュの方は10数年近く地域おこし協力隊を担当しており、経験豊富で優しく相談に乗ってくれます。
このように様々な角度から、しっかりと協力隊員に寄り添ったサポートをしていきます。
地域おこし協力隊を希望する人へのメッセージ
今回の協力隊募集や受け入れに関して、平郡島から5人の関係者(地元受入団体)、総務省地域おこし協力隊アドバイザー(元地域おこし協力隊)、やまぐち地域おこし協力隊ネットワーク 2名(ともに元地域おこし協力隊)、山口県Y Y!ターンコンシェルジュ、平郡東出張所長、柳井市地域づくり推進課職員3名の合計12名で、実際に平郡島を訪れ、協議を重ねました。是非、離島での地域おこし協力隊活動にご興味のある方は、ご相談ください。
全く異次元の美しい離島を活動の場としながら、片道1時間40分程度で日常生活(本土)に戻れる場所が「山口県柳井市平郡島」です。
ぜひ、あなたの力で
本物の離島で地域おこし「地域に溶け込み、情報発信・交流・移住事業」に
チャレンジしてみませんか?
交通アクセス
募集内容
募集チラシ
項目 | 内容 |
---|---|
募集人員 |
1人 |
募集期間 |
令和7年7月29日から ※随時募集 |
応募要件 |
(1)条件不利区域以外の地域から本市に生活拠点を移し、住民票を異動することができること。 (2)自動車普通運転免許(業務で公用車を使用・AT限定可)を所持していること。 (3)パソコン(ワード、エクセル、メール、S N S 等)を利用して、情報発信ができること。 (4)地域住民とコミュニケーションが取れ、地域の活性化に取り組み、地域を元気にする意欲があること。 (5)採用決定後、早くに業務に従事することができること。 (6)地方公務員法第16条に規定する欠格条項に該当しないこと。 |
業務内容 |
(1)平郡島の地域おこし支援活動(平郡島の情報発信、平郡島への移住定住促進) (2)平郡島の環境保全、島民への生活支援活動 |
勤務地、居住地 |
平郡東出張所または柳井市役所地域づくり推進課 |
勤務日 |
週5日(月曜日から金曜日まで) ※行事等で休日、祝祭日の勤務の可能性有り。 |
勤務時間 |
午前9時から午後5時まで(7時間)(休憩1時間) |
雇用形態 |
柳井市の会計年度任用職員 |
報酬 |
時給1,351円 (例)1,351円×7時間×20日=189,140円/月 改めて、期末・勤勉手当あり 支給日は翌月の20日 ※任用期間中の制度改正により金額変更の可能性有り |
待遇等 |
休日は、日曜日及び土曜日、国民の祝日に関する法律に規定する休日、12月29日から翌年1月3日まで 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労働者災害補償制度の適用あり。 住居は本市で用意し、家賃は月5万円まで本市の費用負担あり。 ※1年目の居住地は、平郡島か本土かを含め、3者で協議します。 ※2年目以降の居住地は、平郡島となります。 |
任用期間 |
任用決定の日から令和8年3月31日まで 任用から1か月間は、条件付採用期間です。 最長3年間の任用の可能性有り。 |
応募 |
(1)受付方法 メール、郵送または持ってくる (2)提出書類 ア 履歴書(市販のもので可。写真を添付のこと。) イ 運転免許証の写し ウ 住民票の写し エ 小論文 1年目の居住希望地や地域おこし協力隊員として取り組みたいことを1,200字程度にまとめてください。 様式は、問いません。 (3)提出先 〒742-8714 山口県柳井市南町一丁目10番2号 柳井市役所 総合政策部 地域づくり推進課 |
選考 |
(1)第1次選考は、書類審査 (2)第2次選考は、オンライン面接 ※日時は改めて通知 (3)第3次選考は、平郡島での現地面接 ※日時は改めて通知 ※第3次選考に要する交通費及び宿泊費等は個人負担 ※ただし、山口県「Y Y!ターン支援交通費補助金」を活用できる場合有り。 (4)選考結果は、選考ごとに各応募者に通知 (5)第3次選考(最終面接)は、本市及び地元受入団体を含めて平郡島で行います。 |