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柳井市の水道
旧柳井市は、山口県の東南に位置し、瀬戸内海に面した比較的小雨の気候温暖な地域にあり、大正5年にコレラの発生により21名の尊い人命が失われ、これを機に同7年上水道布設の機運が起こり、以来22ヶ年、農業用水利権の調整という重要な難問を解決して、昭和15年4月待望の柳井町営上水道の給水が開始されました。その後、第1期から第3期と拡張事業を行い柳井、新庄、余田地区へ給水を行っています。
また、周辺部では、簡易水道事業(注)を実施し、昭和30年に阿月地区、昭和32年に伊保庄地区、昭和42年に平郡西地区、昭和44年に平郡東・余田地区の給水を開始しました。
一方では、度重なる異常渇水の苦い経験から水資源の確保のため、県営石井ダムの建設に参画するとともに、山口・広島県境に建設された建設省(現国土交通省)直轄弥栄ダムに水源を求め、昭和57年に1市9町(現2市4町)で構成する柳井地域広域水道企業団<外部リンク>の設置に参加し、平成13年4月からは、全量10,440立方メートル/日を受水しています。
また、旧大畠町は、昭和32年から簡易水道事業を実施し、大畠地区と神代地区の一部の給水を開始し、その後昭和54年に神代地区、平成12年に遠崎地区の給水を開始しました。平成13年4月からは、全量1,125立方メートル/日を柳井地域広域水道企業団より受水しています。
現在は、平成27年3月に平成35年度(令和5年度)を目標とした「柳井市水道ビジョン」を策定し、「安全」で「強靭」な水道を「持続」するため、老朽化した管路・施設の更新や、簡易水道の統合、継続的な経営改善に取り組んでいます。
(注)簡易水道事業とは、計画給水人口が100人を超え5,000人以下である規模の水道事業です。また、上水道事業とは、計画給水人口が5,000人を超える規模の水道事業です。なお、経営基盤の強化と住民サービス水準の向上のため伊保庄、阿月、大畠の3簡易水道は平成29年4月1日に上水道と統合し、平郡西、平郡東の2簡易水道は令和2年4月1日に平郡簡易水道に統合しました。
● 柳井市内の水道施設
区 分 | 単位 | 上水道 | 簡易水道 | |
地区名 | 柳井市 | 平郡 | ||
計画給水人口 | 人 | 23,720 | 290 | |
給水人口 | 人 | 22,909 | 239 | |
計画1日最大給水量 | 立方メートル | 11,070 | 210 | |
年間配水量 | 立方メートル | 3,061,407 | 25,493 | |
1日最大配水量 | 立方メートル | 11,210 | 123 | |
1日平均配水量 | 立方メートル | 8,387 | 70 |
図<本市の水道事業の配置>
柳井市上水道
施 設 名 | 規模及び構造 |
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1.水源施設 柳井地域広域水道企業団 |
受水量 11,565立方メートル/日 |
2.配水施設 |
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平郡簡易水道
施 設 名 | 規模及び構造 |
1.水源施設 |
φ200×H150m 深井戸 20立方メートル/日 |
2.導水施設(平郡東) 中継導水施設 導水管 |
SUSパネルタンク 40立方メートル 送水ポンプ 3.7kw 2台 ダクタイル鋳鉄管 L=4,171m φ50~100 ポリエチレン管 L= 250m φ40~100 |
3.浄水施設
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滅菌室 RC造 RC造、上水池 6.3立方メートル、滅菌設備 一式、急速ろ過機 一式 |
4.送水施設 |
3.7kw 2台 ダクタイル鋳鉄管 L=372m φ75 |
5.配水施設 西浦配水池 |
RC造 容量 209立方メートル RC造 容量 160立方メートル |