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見所

更新日:2012年3月23日更新 印刷ページ表示

見所

蛇の池(じゃのいけ)

蛇の池昭和初期 平郡西の集落から櫛崎の鼻をまわって約110mのところに位置する周囲500m水面23,000平方メートルの淡水湖です。海に面しており、幅10m程の堤防で仕切られています。以前は、老松の並木があり景勝地として知られていましたが、松喰虫の被害を受けて今は昔の姿を失ってしまいました。

蛇の池伝説

蛇の池

源平のころ、室津半島から平郡へ漕ぎ帰ろうとする漁師が18~19歳のみたことのない美しい女性に呼び止められた。今夜中に平郡島へ渡してくれと頼まれ、そのお礼に『一度だけの大漁』を約束した。

平郡に近づき女性の指差した波打ち際をみると、驚いたことに今まで無かった池がにわかに姿をあらわした。
女性はその池のそばまで進み「お礼の漁はこの一帯でなさって下さい、決して二度と網をおうちになりませぬように」と固く言い置いて姿を消した。

次の朝、半信半疑でその場所へ網を入れてみると船は魚でふくれあがった。
大漁の味が忘れられない漁師が、再び同じ場所へ漁に出た。今回も獲物で船が一杯になったので、帰ろうとしたところ、一杯だった魚はたちまち蛇と化した。漁師はびっくりして船を捨て命からがら逃げ帰ったという。 

女性が姿を消したこの池を「蛇の池」と呼び、池の水は神水として崇められています。
また、池には金物を入れると祟りがあるといわれています。 


参考書籍:新平郡島史(新平郡島史編纂委員会編)