本文
柳井市職員募集 市長からのメッセージ
令和7年度柳井市役所職員採用試験を受験される皆さんへ
とても多忙な中、試験に向けて日々努力されていると思います。心から敬意を表します。受験される皆さんへ私からメッセージを送ります。
私たちのまち柳井市は、市面積の6割を山林が占めつつ、瀬戸内海に面する海岸部、離島があり、街なかには商業施設や医療機関が集積する利便度を有し、自然と生活が密接していて、とても住みよいとされる地方都市です。温暖で多日照、災害は少なく、穏やかに流れる時間の中、近年、企業誘致や子育て・教育支援に積極的に取り組むことで成果を上げ、バスケットボールの河村勇輝選手、バドミントンの保木卓朗選手や宮崎友花選手など本市ゆかりの選手たちの世界を舞台とした活躍があり、山口県東部で存在感を発揮しています。
一方、急速に進む少子化や高齢化、人口減少により、様々な問題が顕在化してきています。我が国では、団塊ジュニア世代がすべて50歳を超え、団塊の世代がすべて75歳以上となり超高齢化社会を迎えた今、2025年問題と言われる医療、介護、年金の社会保障などの制度とそれを支える現役世代の雇用などを巡り困難な時代が到来しています。
本市では、高齢化率が約40%となり、高齢者のお一人暮らしは全世帯の2割以上を占め、日常の移動手段の確保が課題となり、空き家率は3割に迫るなど、解決すべき課題が山積みです。私たち行政に寄せられる切実な要望、強い期待、また担うべき仕事、果たすべき役割・使命がそこに在るのです。
今後は、居場所、役割、時に家族のようなサポートがある地域をつくり、孤立・孤独から高齢者を守っていく必要があります。また、買い物や通院、趣味など、外出を最大限支援するための生活交通の確保と利便性を高めることで、外出率、「おでかけ日本一のまち」をめざします。さらに、まちの新陳代謝と、将来世代への負担を残さないために、老朽空き家の解体を促進する補助制度の創設など大胆かつ地道な取組に注力していきたいと考えています。
本市は、人とひとがふれあう温もりのある地域社会を基盤として、「柳井で暮らす幸せ」を実感できるまちを市民協働によってめざしてきました。自治体規模は大きくないからこそ、私も含め多くの職員同士が日常的にコミュニケーションを図れる程よい距離感があります。各地区に多くのコミュニティが存在し、そこには民主主義があり、一人ひとりの存在感は決して小さくなく、大都会には無いものと感じています。
人は、結局のところ人の輪の中でしか安心や幸せを感じることはできないのではないでしょうか。皆さんには、一人ひとりが主役の「幸せのまちづくり」の輪に加わって欲しいと願っています。問題を課題と捉え、その解決へ果敢に挑戦するプロセスにおいて、多くの学びを得て成長し、まちに貢献する仕事を通して、皆さんには物心共に豊かな人生を実現して欲しいのです。
私たちは、志を立てて着実に前進する皆さんをしっかりとフォローし、やさしくサポートします。皆さんとの出会いを心待ちにしています。
令和7年4月吉日