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茶臼山古墳出土遺物一括

更新日:2012年3月23日更新 印刷ページ表示

茶臼山古墳出土遺物の写真茶臼山古墳出土遺物の写真

指定年月日

平成19年4月6日指定

所有者

柳井市南町1-10-2

(柳井市柳井水口 茶臼山古墳資料館に一部展示)

柳井市

 平成3年度から8年度にかけて行われた墳丘発掘調査で出土した埴輪と、平成4年度に実施した石室清掃調査で検出された副葬品からなる。

 埴輪は、円筒埴輪(55基)・朝顔形埴輪(I・・14基、II・・14基)・器台形埴輪(14基)・壷型埴輪(28基)・蓋形埴輪(14基)・家形埴輪(8種類・10棟以上)が確認され、その個体数は145基以上と推定される。特に、家形埴輪がこれほど多種多量に出土した例は全国的にも少ない。

 これからの埴輪は、胎土で2種類に分類できるが、うち1種類(円筒・朝顔形II・壷形・蓋形・家形の各種埴輪)は洗礼された畿内色の顕著なもので、職工が柳井に来たか、あるいは完成したもを船で運んだものであろう。他の1種類(朝顔形I・器台形)は胎土が赤く肥厚しており、地元で作成したものと考えられる。これらのことは、当時の埴輪生産と供給の問題を解く貴重な資料である。

 副葬品は、直刀1点(全長86.2センチメートル)、剣2点(完成品1点 全長81.8センチメートル)、直刀1点(全長86.2センチメートル)、剣2点(完成品1点 全長81.8センチメートル)、刀子10点以上の鉄製品と、勾玉3点、管玉1点が出土した。

 熊毛地域最古の国森古墳では、玉類が副葬されておらず、その次に築造された茶臼山古墳で玉類が備わるのは、首長権力の象徴として、「三種類の神器」(剣・鏡・玉)が揃ったことになり、この時期により首長墓としての定型化が始まるとみられる。



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