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日積瑞雲寺のイブキ 一本

更新日:2012年3月23日更新 印刷ページ表示

日積瑞雲寺のイブキ 一本

平成10年9月8日指定

柳井市日積六五五〇
瑞雲寺

日積瑞雲寺のイブキの写真
  このイブキは、本道の右前に立っている。

イブキは、イブキビャクシン、ビャクシン、ビャクダンともいう。

イブキは、種子植物門、裸子植物亜門 球果植物網 マツ目 ヒノキ科 イブキ属に所属し、中国・朝鮮・日本の暖帯から亜熱帯にかけて広く分布する。沿海地や島嶼部の海岸岩上や絶壁に多い。瑞雲寺の巨樹は雄樹で、1~2月頃、梢枝に雄花を多数つけて黄色に染まる。多くの寺院にイブキの変種であるカイズカイブキ(カイズカともいう)が多いのに、瑞雲寺のものは原種のイブキで、自生のものをどこからかもってきて植えたものであろう。

 水平な地面に約30°の傾斜をもって真南に向いている。

樹幹は根元より二幹にわかれており、樹の高さは約10.66m、長さ約21.10m、枝張りは東約0.4m、東南約7.0m、西約2.5m、西南約8.8m、南約8・5m、北0mである。すなわち樹幹が南に大きく傾いているために、枝葉は東南~南~西南に茂っている。

享和年間にでた『玖珂郡志』の日積村によれば、光明山瑞雲寺の説明の中で、「境内古木(白白壇)有り。苔蒸テ有ルヲ邪心ノ人見レバ大蛇二見ユル。」(増補)の説明で、「・・・文永年中、大内弘貞、病気御願いによって建立。・・・」とある。

イブキはしばしば建立のときに植えられるため、もしこのとき植えたものならば、樹齢は約730年になる。