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広報やない平成30年12月13日号テキスト版01

更新日:2018年12月13日更新 印刷ページ表示

広報やない平成30年12月13日号(P2~6)

特集 やないのおしゃべりとしょかん 第3話・第4話
いよいよ、
新しい複合図書館の空間を
みなさんと一緒につくっていきます
 柳井商業高等学校跡地に整備予定の複合図書館が、毎日でも行きたくなるような図書館になるよう、ワクワク、ウキウキするアイデアを出し合う市民ワークショップ「やないのおしゃべりとしょかん」を開催。新しい複合図書館を市民の皆さんと一緒に作っていくために、今年2月から計4回開催し、年齢も職業も異なる多くの人にご参加いただきました。
 前編となる第1話・第2話(4/12号特集で掲載)では、皆さんの図書館への想いを共有し、図書館でどのような活動をしたいかを語り合いました。
 後編となる第3話・第4話では、複合図書館の設計者である「SUPPOSE DESIGN OFFICE」も参加し、複合図書館で主体的にやってみたい活動や必要な空間について考えました。これらの市民ワークショップでのご意見を基に、「未来に残したい複合図書館」の設計を進めてまいります。
SUPPOSE DESIGN OFFICE (サポーズ デザイン オフィス)
谷尻誠、吉田愛率いる建築設計事務所。広島・東京の2カ所を拠点とし、住宅、商業空間、会場構成、ランドスケープ、プロダクト、インスタレーションなど、国内外で幅広い分野のプロジェクトを多数手がける。近作に「ONOMICHI U2」「BOOK AND BED TOKYO」「常滑の家」など。「ONOMICHI U2」で中国建築大賞2015大賞、Internationalprize for sustainable architecture Gold Medal、「今治のオフィス」で第一回JIA四国建築賞大賞、「BOOK AND BED TOKYO」でJCDアワード大賞を受賞するなど受賞歴多数。最近では東京事務所に飲食業態「社食堂」、不動産業「絶景不動産」を開業するなど活動の幅も広がっている。

第3話
やないのとしょかんで、
わたしはこんな活動がしたい!
○日時 9月18日火曜日18時~20時30分
○場所 市文化福祉会館2階大会議室
○参加者 41人
 皆さんがこれから複合図書館でどんな活動をしたいか、どんな人と一緒に活動したいかを考えました。また「今日は来ていないけど、あの人を巻き込んだらもっとおもしろくなりそう!」といった人たちに、第4話の「おしゃべりとしょかん」に来てもらうための招待状を作りました。
 つながりをどんどん広げて、複合図書館完成後も市民の皆さんが活動に関わる仕組みを考えていきます。
第3話のながれ
(1)アイデアカードを選ぼう
 第1話・第2話に出たアイデアを、静かな活動は水色、にぎやかな活動は黄色のカードに分類し、図書館でやってみたい活動を選びました。
(2)ゾーニング図に配置しよう
 選んだ活動をどこでやりたいか、カードを図書館のゾーニング図に配置しました。
(3)お外シールを貼ろう
 屋内だけでなく屋外でもできそうな活動は、配置したカードに「お外シール」を貼りました。
参加者からはこんな声が
▼静かに過ごせる場所と、いろいろな活動をする賑やかな場所とに分けました。1つのスペースを、教え合う場や朗読会などいろいろな活動に使えればいいなと思います。
▼1人用と3・4 人ぐらいの団体用の自習スペースをそれぞれつくってほしいです。
▼地域の仕事体験や魅力を知ってもらえるような活動ができるスペースがあればいいなと思います。
▼2階に防音室をつくって楽器を演奏したいです。
▼ランチやコーヒーを楽しむ場を中心として、その両脇には子どもが本を読んだり、読み聞かせをしたりできるスペースにしたいです。
▼ひさしを深くして、雨が降っても読み聞かせをする部屋から外に出て遊べるといいなと思います。
▼図書館の中で個人の本の貸し借りをしたいです。
▼芝生広場では屋台やインスタ映えスポットがあったり、お昼寝やヨガ、ダンス、部活動などができるといいなと思います。
▼図書館は情報の受信・発信の場であり、創造の場。柳井市から世界に情報発信していきたいです。
SUPPOSE DESIGN OFFICE講評
谷尻さん
 皆さん、1つの事を考えるときに隣に何があったらいいかを自然に考えられていたのが印象的でした。
 例えば、図書館の外やカフェの隣といった周辺との関係性です。これからもぜひ意識しながら、設計案を一緒に育てていくことができたらいいなと思います。
吉田さん
 女子高生の皆さんが意外と人目を気にするという姿が見えてきました。  屋外での活動に思い切ったアグレッシブなアイデアがたくさん出てきていて、すごくおもしろいなと感じました。
■今日のワークショップはいかがでしたか?
■「図書館サポーター」としてやってみたいこと、やったらいいなと思うことは?
 文学フリマや俳句甲子園の様な会がひらけたらすばらしい/柳井について、もっと調べたりして、スタンプラリーとかやりたい/他所の図書館の視察などを行い、いいとこどり。面白い企画をしたい

第4話
やないのとしょかんに、こんな空間あるといいな!
○日時 10月29日月曜日18時~20時30分
○場所 市文化福祉会館2階大会議室
○参加者 38人
 第3話で作った「おさそいカード」を読んで集まってくれた新メンバーが加わりました。テーブルごとで異なる8つのテーマに分かれて、やってみたい活動やどんな雰囲気の空間にしたいかを話し合いました。
第4話のながれ
(1)PRブックのテーマを選ぼう
 テーブルごとに「学ぶ」や「食べる」などのテーマが決められており、自分が考えてみたい、関わってみたいテーマを選びました。
(2)空間イメージを選ぼう
 各テーマに沿った空間イメージの写真の中から好みの写真を選択。なぜそれがいいのかをステッカーにコメントしました。
(3)ストーリーを描こう
 どんな人たちが、どんなときに、どんな風にその空間で活動をしているか、それぞれのテーマに即したストーリーを考えました。最後にテーブルごとのアイデアを1つにまとめて、計8ページA1サイズの図書館PRブックを作りました。
皆さんの想いがPRブックに集まりました
Page1
本を読む・学ぶ・仕事をする
 キーワードは『人の出会い』。図書館が出会いの場になるように、話しやすい空間をイメージしました。人が出会い、結婚し、子どもが生まれたら、子どもも連れて行けるような場所になればいいなと思います。
Page2
食べる・料理をつくる
 話題の調理器具を使える料理教室があればいいな。本を読みながらパンを食べられたり、移動式のオシャレな屋台でチーズドッグやケーキなどを販売するのも楽しいと思います。
Page3
ものをつくる・展示する
 図書館で本を読み、そこからインスピレーションを受けてPCや3Dプリンターを使って形にできる設備があればいいな。作った作品は図書館に展示し、さらに創造活動につなげていくことができたらと思います。
Page4
ものを売る・買う
 仕事の合間にふらっと立ち寄るビジネスマン、雨を避けて本を読みに来た小学生、ウォーキング中に立ち寄った老夫婦など様々な人たちが集まる場所になれば。また、集まった人たちの五感を刺激するものを売ることができればいいなと思います。
Page5
音楽、映画、ダンスを楽しむ
 小規模・少人数でも楽しむことができる空間にしたい。マニアックな映画を上映するなど、少人数が濃密に交流できる場があるといいなと思います。演劇、ダンスも小規模でできるといいです。
Page6
子どもがあそぶ・学ぶ
 子どもの安全に配慮した素材を使い保護者もリラックスできる空間があるといいな。深いひさしを作って、悪天候でも室内外を行き来できるようになればいいなと思います。
Page7
中高生が交流・活動する
 開館時間を朝6時から夜10時までと長くして、カフェは年中無休だとうれしいです。個室で静かに勉強できる空間があるといいなと思います。
Page8
建築家・谷尻誠にインタビュー
 「柳井の第一印象は?」という質問には「故郷に似ている」、「カフェに置くメニューは何がいいですか?」という質問には「フレンチフライ」など、イメージとは違う一面が見られました。
谷尻さんの講評
 自由な発想でとてもよかったと思います。私たちは従来型の図書館ではなく、世の中の理解では図書館とは分類することができないような新しい図書館の形を目指しています。
 皆さんが「そんなのできるのかな」や「そんなのおかしいでしょ」という思いを抱いたときにでも、そこからさらに前に進んで、より自由な発想で、これまでにない柳井らしい図書館を一緒に作っていくことができたらいいなと思います。
桑原教育長の講評
 「人との出会いの空間」、「話題の調理器具を使って料理する」、「にじみでる」、「分類されない図書館」、「少人数で楽しめる」、「安全で時間を長く」などのキーワードが出てきており、そこに複合という意味が集約されている気がしました。柳井市で最もアカデミックな場所として、複合図書館を中心に様々な人が集まり、様々な活動が起きて、人口減少や地方の課題が少しでも吹き飛ばせるような施設になるのではないかなと期待します。
■今日のワークショップはいかがでしたか?
■複合図書館で自分が企画してやってみたいことは?
完成したときのテープカット/コーヒー教室・ワークショップ/柳井ブランド作成秘話や柳井で作っていること・ものを知る機会を作ってほしい/パソコン、タブレット教室なら私にもできるかも!!/マニアックなワークショップの企画がしたい/朗読劇や哲学カフェ

図書館PRブック完成‼
 第4話で参加者の皆さんが作った各ページを1冊にまとめてPRブックにしました。このPRブックは誰もが手に取って読むことができるよう、年明けには市役所など公共施設に置くことを検討しています。ぜひご家族や友人と一緒にご覧になり、複合図書館でやってみたい活動をどんどんイメージしてみてください。
人と人がつながる
「学び合いの場」を目指して
 複合図書館は(1)図書館機能、(2)市民活動支援機能、(3)子育て支援機能、(4)防災機能の4つの機能を持つ施設として整備し、本のある空間を中心として多様な学び・体験・活動が実現できる場所を目指しています。
 これまでの市民ワークショップや意見交換会などでお寄せいただいたご意見を集約し、複合図書館が従来の知識を高める機能だけでなく、様々な情報や人が集まる場にすることで、人と人がつながり、主体的にまちにかかわることができる“学び合いの場"となるよう設計を進めています。
 市民ワークショップをはじめ整備事業費やスケジュールなど柳井商業高等学校跡地利活用事業に関する情報は、市ホームページ(http://www.city-yanai.jp/soshiki/3/yanaisyogyo-rikatuyou.html)をご覧ください。また、同ホームページには、今後予定されている事業の進捗状況に関する地域説明会の開催情報なども随時掲載してまいります。
工事関係の主なスケジュール
■プール・卓球道場部分
▼施設解体工事/平成30年6月~10月(完了)
▼駐車場整備工事/平成30年度~順次
■校舎・体育館・グラウンド部分
▼施設解体工事/平成30年10月~
▼複合図書館建設工事/平成31年度~
▼公園工事/平成32年度~
▼弓道場建設工事/平成33年度~