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「180度をこえる角の大きさのはかり方を考える」ことが授業のめあてです。
4年算数の授業です。
授業は、一人一人が自作の扇をひらいたりとじたりしながら角の大きさを感じるところからスタート。
分度器ではかることができるのは180度まで。それでどうやって180度をこえる角の大きさをはかる?
課題が提示された後…
「まずは見当をつけてみましょう。」
見当をつけることは「量感」をはぐくむうえで大切な活動です。その繰り返しが量感の獲得につながっていきます。
「200度くらいかなあ?」「230度?」「225度?」刻んでくる子もいます。
実際に分度器を片手に考え始める子どもたち。分度器を回したり、ノートを回してみたり。
あるタイミングで「補助線」を引く子どもがちらほら出てきます。そうすると見え方が変わってくるのですね。
「ああ!」
一人でわからないことでも何人かで話し合うときっかけが生まれてくるものです。
最後には、角度の求め方を「式と言葉」で友達に説明。
「ちなみに1周は360度です。」と先生。分度器を二つ合わせると確かにそうなります。
別の考え方も出てきました。
この学習が5年生の合同な図形や6年の拡大図・縮図、対称な図形の学習で「図形の角の大きさに着目し、図形の考察に生かすこと」につながっていきます。