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この日の課題は、次の問題でした。
2/5(5分の2)リットルと1/5(5分の1)リットルのジュースをあわせると何リットルになりますか?
先生からの「はじめての問題が出てきたときは…今までの『ぶき』をつかって」という声かけに、子どもたちは真剣に考え始めます。
「『ぶき』をつかって」→これまで学習したことはどんなこと?
「だれか黒板をよごしてくれますか?」→大切なポイントに線を引く
「いま主役はだれかな?」→発表している人に注目
日頃から学級で大切にされている言葉の数々が、子どもたちを学びの世界へと引き込みます。
これまでの学習を生かして何とか解こうとする子どもたち。数直線やリットルますの図をノートにかいて考える。考えた方法は近くの友達どうして共有する。そのあと、全体でも。
「この考えとこの考えの同じところはどこですか?」という先生の問いかけで共通のきまりが見えてきます。
もちろん、なかには分子同士、分母同士をたして…3/10(10分の3)と考えた子どもたちもいます。
「なんかこれちがう気がする…」
そんな“もやもやした感じ”を取り上げてみんなで考えることでさらに考えは深まります。
友達が黒板にかいた図をもとに考え直したり、
先生が用意したペットボトルの水を実際に合わせてみたりすると…
「あっ!!」
授業の最後、振り返りの時間には、
「〇〇さんの図と□□さんの図のおかげでかんたんにとけました。」
「分母がちがうときにはどんな計算になるのかな?」
「1リットルますのまんたんより上になったらどうなるんだろう?」
次の学習への期待が子どもたちらしい言葉で書かれていました。「算数が好き」という気持ちが伝わってくる授業でした。
この日は、柳井市内の先生方も授業を参観され、そのあとの勉強会で熱心な意見交換が行われました。
3年生のみんなの真剣な学びの姿勢のおかげで、先生たちもよい勉強になりました。




