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柳井地区広域消費生活センター 消費者教育(消費者力とは)

更新日:2016年4月1日更新 印刷ページ表示

「消費者力」とは何か

消費生活センターでは、市民のみなさんが消費者としての力(=消費者力)を向上させるために役立つ情報を、さまざまな方法でお伝えしています。

ところで「消費者力」とは、どんな力のことを言うのでしょうか?これは、単に「悪質商法の被害に遭わない力」のことではありません。もちろん、悪質商法の被害に遭わないのは、とても大切なことです。しかし、柳井市の目指す「消費者教育」の目的は、それだけではありません。具体的には、市民のみなさんに次のような「力」を身に付けていただけるよう、消費者教育の取り組みをしているところです。

自ら学ぶ消費者

自ら「学ぶ」消費者とは、どのような消費者のことでしょうか。それは、自分の生活を向上させ、幸せの人生を営みに必要な情報を、自分自身で集める消費者のことです。

その情報の中には、日用品や家電品など身近な商品の情報や、老後の資金に関係する年金や預貯金の情報なども含まれれるでしょう。また、地球環境の問題や経済問題、社会の少子化・高齢化の問題など、地域や社会の問題についての知識も含まれます。

これらの情報を、まず自分で集めて、信頼のおける情報だけを手元に残します。その後、情報を自分の力で読んで理解する必要があります。そのような「自ら学ぶ力」を育むことが、消費者教育の第一の目標です。

自ら考える消費者

自ら「考える」消費者とは、どのような消費者のことでしょうか。それは、集めた情報に基づいて、自分や家族の生活のために、そして地域の環境を向上させるために、どんな選択や行動をすべきなのか、深く考える消費者のことです。

人は深く考えるようになると、慎重に行動するようになります。慎重に行動すると、根拠のないうわさ、悪質業者の語るウソ、誇大広告などに惑わされにくくなります。考える習慣を身につけることは、自分や家族の安全を守ることにつながるのです。

こうして正しい情報に基づいて、賢明な判断を導き出す「力」を身につけることが、消費者教育の第二段階といえます。

自ら行動する消費者

自ら「行動する」消費者とは、どのような消費者のことでしょうか。それは、事実と自分の価値観に基づいて、物事を決定し、選択し、行動する消費者のことです。

わたしたちの行動は、自分や自分の家族だけではなく、社会全体にも影響を及ぼします。たとえば、わたしたちが「賢い消費者」として、良心的な会社の優良な商品だけを購入したとしましょう。わたしたちの「選択」と「購入」という行動は、社会にどんな結果をもたらすでしょうか?

良心的な会社の商品だけが売れれば、結果として悪質な会社の商品は売れなくなります。優良な商品ばかり売れれば、やはり質の悪い商品・安全性に問題のある商品は売れ残ります。その状態が長く続けば、悪質な会社や質の悪い商品は、わたしたちの社会から退場することになるでしょう。

このように、わたしたちの選択が社会に影響を及ぼすことを理解して、「よい選択」ができること。そのような力を身につけた、「自立した消費者」を増やすことが、消費者教育の目標です。