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柳井市職員募集 市長からのメッセージ

更新日:2023年5月8日更新 印刷ページ表示

令和5年度柳井市役所職員採用試験を受験される皆さんへ

 試験に向けて日々努力されていることに心から敬意を表し、エールを送ります。

 柳井市ではこれまで、産業振興により働く場を確保した上に、健康・福祉や子育て、教育、防災、インフラ整備などの充実を図ることで、子育て世代を呼び込み、中長期的な人口定住に結びつけたいと考えてきました。近年、そういった企業誘致や道路整備、柳井商業高等学校跡地の利活用などの地道な取り組みが成果を生んでいます。昨年(令和4年)は、転入が転出を上回り、記録が残る昭和32年以降では、通算6度目、平成22年、23年以来となる人口の「社会増」も実現しました。複合図書館完成予想図

 また、住民主体の地域づくり「地域の夢プラン」や、学校を拠点に地区コミュニティの充実を図る「スクール・コミュニティ」などの長い間積み重ねてきた市民参加、市民と行政の協働を通して、持続可能なまちづくりを追求してきました。さらに、翠が丘防災運動公園の中核施設となる「複合図書館」が、来年春に開館します。充実した図書館機能、市民活動や子育ての支援、 防災の機能を備え、赤ちゃんからご年配の方々までが、日常的に集い、つながり、学びあう新たな公共空間の創出をめざします。

 昨年生まれた子どもの数は、1899年(明治32)の国の統計開始以来、初めて80万人を下回り、過去最少を更新しました。今生まれてきている子どもたちは、当然のことながら、20年、30年後には、今より更に少ない20歳代と30歳代になります。この劇的な変化の中で、私たちがどんなに努力しても、自由にならないものが人口構成であると言われています。

 もちろんこれからも少子化と人口減少を想定よりも抑制していくことに、全力で取り組んでまいります。しかしながら、そこでは、人口の大小のレベルを競うのではなく、医療や福祉、教育や文化など真の生活の質が確保されているかという視点が重要になります。ICTなど新しい技術を活用しつつ、かつ地域コミュニティ内で支えあう生活文化を維持することで、持続可能な地域社会が実現していくのです。人口構成は変えられなくとも、産業振興や地域経済の活性化、特徴を生かしたまちづくりなど、私たちの政策の自由度は決して小さくなく、選択肢は少なくありません。畢竟、私たちの熱意と工夫次第で、地域の未来は変えられるのです。

 今よりさらに厳しい社会環境の到来を見据え、本市の将来像を描き、今の市民と将来の市民の双方に対し、しっかりと責任を持った政策を実行することが、私たちの責務です。そして、私自身、こうして日々新たな気持ちで責務を果たすべく仕事に向き合うことが出来るのは、有能で志ある多くの市職員との出会いがあったからこそです。志を持って一緒に仕事に取り組む皆さんとの素敵な出会いを、今から楽しみにしています。

 

  令和5年5月吉日

柳井市長 井原健太郎