本文
定例記者会見
(令和6年5月27日実施)
日時:令和6年5月27日(月曜日)
10時30 分~11時5分
場所:柳井市役所3階 大会議室
(政策企画課長補佐)
定刻になりましたので、只今から定例記者会見を開催いたします。それでは、市長、よろしくお願いします。
(市長)
大変お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。
只今から定例記者会見を始めさせていただきます。
本日は、来月6月5日に開会予定の第2回柳井市議会定例会に提案いたします議案6件、承認3件、同意2件、報告4件について、審議をお願いすることとしております。主なものをご説明させていただきます。
まず、議案第40号、地域再生法に係る固定資産税の不均一課税に関する条例の一部改正についてでございます。
こちらは、「地域再生法第17条の6の地方公共団体等を定める省令」及び「山口県地域再生計画」の一部改正に伴い、地域再生法に係る固定資産税の不均一課税に関する条例の一部を改正するものであります。
これは、省令の改正に伴い、地方強化拠点税制の適用期限が2年延長されたことから、地方拠点の強化や拡充を行う認定事業者に対して、固定資産税の不均一課税の優遇措置を引き続き行うため、条例の適用期限を延長するものでございます。
また、地域再生法に基づき山口県が策定した地域再生計画「山口県活力向上地域特定業務施設整備促進プロジェクト」が改定され、その計画期間が令和13年3月31日まで延長されたことに伴い、条例の失効日に係る改正を行うものでございます。
次に議案第41号、柳井市地域経済牽引事業の促進のための固定資産税の課税免除に関する条例の一部改正についてでございます。
山口県が新たな「山口県地域未来投資促進基本計画」を策定したことに伴い、柳井市地域経済牽引事業の促進のための固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正するものであります。
これは、「地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律」に基づき、県が策定した新たな「山口県地域未来投資促進基本計画」が、令和6年4月1日に内閣府の同意を受けております。
これに伴い、県の基本計画に基づき承認を受けた事業者に対して固定資産税の課税免除の優遇措置を行えるよう、本条例に規定する対象期間を県の基本計画の期間に合わせる改正を行うものでございます。
続きまして、同意第1号、教育委員会委員の任命についてです。
委員4人のうち、西原光治(にしはら みつはる)氏が、本年6月29日をもって任期満了となります。
西原氏におかれましては、平成21年6月30日から今日までの15年間、教育委員会委員として、本市の教育文化の向上並びに教育の諸問題の解決のため、多大なご尽力とご貢献を頂いております。
その後任として、綿貫良子(わたぬき よしこ)氏を任命することについて、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定により、議会の同意を求めるものであります。
次に、議案第45号、令和6年度柳井市一般会計補正予算(第1号)でございます。この度の一般会計補正予算につきましては、補正予算額は1億7,204万7千円、これによりまして予算総額は205億6,704万7千円となりました。
それでは主な事業につきまして、ご説明申し上げます。
商工費の金魚ちょうちん祭り事業費でございます。ニューヨーク・タイムズが世界の旅行先で「2024年に行くべき52か所」を発表し、日本からは唯一「山口市」が選定されたことを受け、山口県市町村振興協会が市町の観光交流事業に対する助成金を創設いたしました。
本市の観光振興を図るため、本助成金を活用し、観光客の誘客に係る広告料及び金魚ねぶた台車の更新のためのイベント交流事業補助金等を計上いたしております。
教育費の体育施設費には、体育館改修工事費を計上いたしております。人件費及び資材単価の高騰、さらに想定以上の経年劣化の進行や新たなアスベスト含有の判明に対応するため、必要な経費を計上いたしております。主な工事内容の変更項目は、外壁のクラック等補修、第二競技場のカーテンウォール更新、2階ロビーのサッシ等更新及びアスベスト撤去等でございます。
私からは以上でございますが、本日も「一花一会」運動ということで、こちらに飾ってありますアジサイの「てまりてまり」という品種をご紹介いたします。
アジサイといえば、梅雨時期の花のイメージが強いですが、最近では母の日の贈り物として人気の鉢花で、4月ごろから出回ります。初心者でも大変育てやすい花で、花が終わった後は花壇に植えて毎年楽しむことができます。
「てまりてまり」は、花びらが幾重にも重なり、一輪一輪が集まって、そのころんとしたボリュームのある花姿が、まるで手まりのように見えることからその名前がつきました。
本市余田の長山農場さんが生産されました。他にも様々な品種を生産されていて、毎年この時期には長山さんのアジサイを目当てにやまぐちフラワーランドに来園される方も多く、その品質の良さは大変好評です。
私からは以上です。
(政策企画課長補佐)
それではご質問等がございましたら、挙手をお願いいたします。市長から指名されましたら社名を明らかにした上で、質問をお願いいたします。
(山口新聞記者)
補正予算の中でアスベストの話が出ましたが、想定されていないアスベストがどの辺からどのように見つかったのでしょうか。
(市長)
アスベストの箇所については、観客席の上部及び2階天井部分に含まれており、撤去費用は2,200万円を予定しております。
(生涯学習・スポーツ推進課長)
当初、アスベストは2階天井内にあると判明しており、撤去を行っておりましたが、新たに観客席上部にアスベストが含有していることが判明したため、追加で費用が発生するものです。
(山口新聞記者)
当初のアスベスト撤去の費用は、いくらでしょうか。
(生涯学習・スポーツ推進課長)
当初、アスベスト撤去の費用は、全体工事費に含まれているため、アスベストの撤去費用のみをお示しすることは難しい状況です。
(山口新聞記者)
これに伴って工期の延長はあるのでしょうか。
(市長)
現時点で、12月20日の工期の延長は予定しておりません。
(毎日新聞記者)
金魚ねぶたの台車の更新は何台でしょうか。
(市長)
今年も8月13日に第33回柳井金魚ちょうちん祭りが開催されますが、9台のねぶたが出場する予定となっており、この9台について更新される予定です。1台当たり30万円となっております。
(毎日新聞記者)
台車の更新は、上の部分も含めて行うのか、下の部分だけでしょうか。
(市長)
下の台車の部分となります。
今年度出場予定の9台のうち1台は新規ですが、9台を更新するとの補正について、数の内訳はどうなっているのですか。
(商工観光課長)
当初予算で新規を1台計上していますが、この度の補正で既存の9台を更新します。祭り当日に出場するのは、新規1台、更新した9台のうち8台で、合計で9台となります。
(NHK記者)
先ほど市長のお話の中にもありましたが、ニューヨーク・タイムズで山口市が脚光を浴びているとのことでした。これを受けて、柳井市でも金魚ちょうちんについて何か対応されることがありましたら教えてください。
(市長)
ニューヨーク・タイムズの記事を直接受けての対応ではありませんが、お話しいただいた通り、市内の民間の方々の取組で、国内はもとより海外でも金魚ちょうちんが飾られています。
現在、パリのエッフェル塔に隣接する水族館に約700個が装飾されており、海外でも広まっていると認識しております。
また、ゴールデンウィークには欧米系の観光客が宿泊されるなど過去にはあまりなかったことが起きており、一定の波及効果が本市にもあるのではないかと感じております。
その中で、どう生かしていくかということですが、国内でも注目を浴びていますので、今回、広島方面、松山方面に広告宣伝活動を重点的に行いたいと考えています。
このため、補正予算にも計上しております。山口県市町村振興協会からの助成金もいただけるので、しっかりとPRを行い、広島・松山方面からの誘客はもとより、海外を含めて多くの人が来られるような祭りにしていきたいと思います。
また、株式会社トクヤマさんが新たに1台のねぶたを新設して参加される予定です。昨年度まではコロナの影響もありましたが、今回は飲食も柳井川の河川公園で大々的
に行うことを予定しております。
(NHK記者)
PRする場所として広島・松山方面を選ばれた理由を教えてください。
(市長)
以前から白壁の町並みや、やまぐちフラワーランドには県外から多くの方が訪れており、その中でも広島県からの来訪者が多数を占めていました。コロナ禍前に戻すために、まずは広島方面からの誘客を目指そうという視点があります。
また、松山方面とは防予フェリーの航路で結ばれており、三津浜港の待合室に金魚ちょうちんを装飾したこともあります。
今回、新たに松山方面への情報発信、新たな装飾、デジタルサイネージを使ったPRを重点的に取り組む予定です。
正岡子規さんが金魚を大変愛でておられ、NHKのドラマ「坂の上の雲」でも正岡子規さんの病床に金魚ちょうちんが飾られていたこともあり、フェリー航路で結ばれている松山方面を新たな視点で開拓していこうという趣旨です。
(NHK記者)
広告に関して、港にデジタルサイネージと金魚ちょうちんを飾るということでしょうか。
(市長)
具体的には、広島方面ではJR広島駅の自由通路にあるデジタルサイネージを活用したり、三原・岩国間の車両に中吊り広告を掲載する予定です。
松山方面では、伊予鉄の駅や車内ビジョンに金魚ちょうちんの映像を流す計画です。また、子供向けのイベント会場でも柳井金魚ちょうちん祭りを紹介していただく予定
です。
(柳井日日新聞記者)
教育委員の任命方法についてですが、10年以上教育現場から離れている方をなぜ任命されたのか疑問です。
(市長)
まず、本市は旧大畠町と旧柳井市が合併し、新市として平成17年2月21日にスタートしました。そのような中、現教育委員の西原さんは旧大畠町から選出された経緯があります。
今回も旧大畠町からの人選を進め、さらに男女共同参画の視点から女性を選びました。県内でも宇部市などが女性登用率の向上に積極的ですので、複数の方から適任との評価を受けての判断です。
綿貫さんは教育現場から離れているとはいえ、大畠図書館への定期的な図書の寄贈やオバタリアンプロジェクトへの参加など、地域活動に積極的に関わっており、その点を評価して選びました。教育委員としては、お子さんが学校に通っている方もいるため、様々な視点の方を含めて総合的に選んでおります。
(中国新聞記者)
西原さんが教育長職務代理者であると記憶していますが、こちらも交代するのでしょうか。その手続は、誰が任命するのでしょうか。
(市長)
教育長職務代理者は選ぶ必要があると認識しています。教育長が任命することになっています。
(総務課長補佐)
地方教育行政の組織及び運営に関する法律第13条第2項に基づき、あらかじめ教育長が指名し、教育委員会会議に報告しますので、この手続が必要となります。
(中国新聞記者)
教育費の体育施設費ですが、補正額が1億6,365万2千円ですが、これは緊急防災・減災事業債の1億3,620万円と財政調整基金でしょうか。
(市長)
そのとおりです。
(中国新聞記者)
金魚ちょうちん祭りの756万4千円のうち、全額が助成金ではなく、500万円が助成金として入るのでしょうか。
(市長)
山口県市町村振興協会助成金として500万円、ふるさと振興基金から254万5千円を計上しています。
(読売新聞記者)
今日の記者発表以外のことでお尋ねします。
上関町の中間貯蔵施設に関して、4月23日にボーリング調査が始まった際に、上関町長が「適地となれば、国や中国電力が開催する住民説明会が必要」と発言されました。それを受けて1市3町の首長が会合を開いて対応を協議し、その終了後に井原市長が「上関町長の真意を確認したい」とおっしゃっていましたが、その後、1市4町での会議があるともおっしゃっていました。
上関町長の真意は確認できたのでしょうか。
また、その真意を踏まえた井原市長の所感を教えてください。
(市長)
その後の会議で上関町長と立ち話のような形になりましたが、上関町長の「立地箇所が適地となれば、国を交えた住民説明会が必要になる。」との趣旨の発言について、その真意を確認するためにお話を伺いました。
上関町長からは、近々、東京で全国の原子力施設の立地自治体が集まる会合があり、その際に経済産業省及び資源エネルギー庁と話をする予定だと聞いています。
現時点で適地と決まっているわけではなく、適地と決まる具体的なタイミングも話されていません。
その事実を確認したのみで、私の所感については特にありません。
(山口新聞記者)
6月から始まる定額減税について、国は減税額を給与明細に明記するよう義務付けていますが、職員の給与明細に記載されますか。
また、その費用はどの程度かかるのでしょうか。
(総務課長補佐)
通達にあるように、職員の給与明細に明記することになります。その他のシステムの改修と併せて、現在システム管理業者に委託し、調整中です。
(山口新聞記者)
システム改修に伴う経費が発生するということですが、その経費については調整中ということですね。
(総務課長補佐)
はい、システム改修全体の中で対応の予定です。
(中国新聞記者)
2月に市長選が想定されますが、それに向けてご自身の進退はいかがでしょうか。
(市長)
今日の時点で申し上げることはありません。
しかるべきタイミングで明確にする必要があると重々承知しています。
(政策企画課長補佐)
他にございませんか。ないようでしたら、以上で定例記者会見を終了したいと思います。ありがとうございました。
20240527_市長記者会見 [PDFファイル/151KB]