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みなさんおはようございます。令和5年、2023年が始まりました。今年も、みんなで柳井中学校を盛り上げていきましょう。
今日から始まる3学期は、最も短い学期ですが、1年間の締めくくり、3年生にとっては中学校生活の集大成であり、大変重要な学期です。3年生は、希望進路の実現に向けて全力を尽くして下さい。何度も言いますが、受験は団体戦です。学年全体で良い雰囲気をつくり、互いに励まし合い、全員がそれぞれの夢を実現しましょう。2年生は、先輩から受け継いだ伝統をさらに発展させ、新しい柳井中学校を創っていく準備をしてください。1年生は、あと3ヶ月で先輩になります。先輩として恥ずかしくない行動がとれるようになってください。
さて、今日は人間関係づくりに欠かせない「言葉」についてお話ししたいと思います。
私たちは自分の気持ちを相手に伝えるときに言葉を使います。この言葉一つで相手を楽しく幸せな気持にもさせるし、不快で嫌な気持ちにもさせます。それほど、人間関係づくりには大切な言葉なのに、あまり考えずに使っていることはないでしょうか。
数年前から「きもい」とか「うざい」とかいう言葉が流行語のように聞こえてきて嫌な言葉だなあと思っていました。なぜ、嫌なのかというと、これらの言葉は、人に向かって言われれば間違いなく人を傷付けてしまうからです。そして、そんな時にしか使われない言葉が、何の抵抗もなく市民権を得てしまっていることが悲しいからです。
少なくとも、柳井中学校の生徒同士で話す中では、この「きもい」とか「うざい」というような人を傷付けるような言葉を、相手に対して絶対に使わないでください。言われた人も嫌でしょうが、周りの人間をも不快な気分にさせるとともに、こうした言葉を使った人の品格を落としてしまいます。常に相手への「思いやり」の心をもって話せるようになれば、このような言葉も使われなくなるのだと思います。
中学校の国語の授業で中国の古典「論語」を勉強します。「論語」の中にこの「思いやり」について書かれている部分があります。「恕」という言葉で紹介されていますが、それによると「思いやり(恕)」というのは「おのれの欲せざるところを人に施すことなかれ」易しく言うと「人から自分がされたくないことは、自分から人にはしないことだ」ということです。つまり、人から「きもい」とか「うざい」と言われるのが嫌だと思うのなら、そういう言葉は人にも言わないということなのです。
それでは逆に、人から言われて嬉しい言葉とはどんな言葉でしょう。その代表格は「ありがとう」という言葉ですね。「ありがとう」と言われて怒る人はいないと思います。人から何かしてもらったとき、すぐに「ありがとう」と言える人になってほしいですね。
それから「おはよう」とか「こんにちは」などのあいさつ言葉。これも人から言われると嬉しい言葉です。あいさつは『私はあなたの味方だよ』という意思表示です。だからあいさつをされると嬉しくなるのです。『私も、あなたに会えて嬉しいよ』という気持ちであいさつを返していると思います。
初めて会う人に対してはどうですか。『この人は私のことをどう思っているのだろう?』思ってドキドキしますよね。そのとき、相手が「おはようございます。寒いですね」と言ってくれたら、ホッとするでしょう。そう考えると、初めて会う人や苦手な人にこそあいさつをするべきだと思いませんか。
柳井中学校のみなさんは、誰に対しても、明るくあいさつができる生徒であってほしいと思います。
今日は「言葉」についてお話をしました。日本語は本当に味わいのある豊かな言語です。その言葉を身につけるには読書が一番です。たくさん本を読んで、美しい言葉を身につけてほしいと思います。
今日で長かった2学期が終わります。みなさんにとって、どんな2学期でしたか。2学期は最も長い学期で、運動会、文化祭、音楽会、総合文化祭など、たくさんの行事があり、皆さんが活躍する姿が多く見られました。どれも印象深い行事でしたが、その中で、全校合唱について話します。
3年ぶりの全校合唱でしたが、合唱委員が中心となり、それぞれのパートごとに練習を重ねてきました。特に、小中音楽会や総合文化祭では、会場のサンビームに鳴り響く素晴らしい合唱になりました。500人を超える全校生徒が、指揮にあわせて、体を動かしながら心を一つにして歌う姿に、聴いている者すべてが感動しました。本当に、生徒がつくりあげた全校合唱でした。このような素晴らしい力を発揮できた自分たちを誇りに思って下さい。
さて、明日からは、冬休みです。新しい年を迎えるこの休み中に、皆さんにやってほしいことがあります。それは、「将来の夢」について考えることです。3年生は、かなり具体的に「将来、こんな仕事に就きたい。」と言える人も多いでしょう。1・2年生には「○○さんのような大人になりたい。」と考えている人もいるかもしれません。
将来の夢があれば、それに向けて意欲的に取り組むことができます。少しくらい辛いことがあっても、乗り越えることができます。みなさんに「将来の夢や希望を持ち、目標の実現に向けて、意欲的に努力し続けてほしい」というのが、私の願いです。
そこで、年頭の所感に、「自分の将来の夢は○○です。その夢に近づくために、今年は○○します。」と書けるようにしてほしいのです。後で、夢が変わったって構いません。自分の将来について考えることが大切なのです。お正月に、家族と話し合うのも良いですね。
最後に、江戸時代の終わりに活躍し、多くの人に影響を与えた山口県の教育者、思想家の吉田松陰の言葉を紹介します。
「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。」
夢を持つことが成功の秘訣なのです。
それでは、来年1月10日は、元気な姿で、この柳井中学校に戻ってきてください。
長いと思っていた夏休みも終わりました。今日、元気な皆さんの姿を見ることができ、大変嬉しく思っています。振り返ってみると、部活動やボランティア活動で多くの生徒が活躍してくれました。
部活動では、運動部の選手権大会や新人大会、文化部のコンクールなどで、練習の成果を発揮し、全力で取り組む姿は、見ている者を感動させてくれました。私も、皆さんの頑張る姿を見るのが生き甲斐なので、できる限り会場に出向いて、多くのエネルギーをもらいました。
ボランティア活動では、「八朔の船流し」「しらかべ学遊館学習支援」への参加、「子ども食堂」の手伝い「盆踊り大会」「金魚ちょうちん祭り」の準備・片付けなどで、地域へ貢献してくれました。昨日、地域の方が、わざわざ校長室に来られ、「柳井中の生徒が、自分から進んで、よく頑張ってくれたので大変助かった。」と話されました。私は、「参加した生徒は、地域へ貢献する活動を通して、一回り成長したことでしょう。こちらこそ、貴重な経験をさせて頂き、ありがとうございました。」と話しました。今後も、多くの生徒が、地域の活動に参加してくれることを期待しています。
さて、今日から2学期が始まります。2学期は運動会や文化祭、音楽祭など多くの行事があります。また、今年度は、山口県の総合文化祭が、ここ柳井市で11月6日に開催されます。県内中学生による優れた文化活動の発表の場です。新型コロナウィルス感染症の状況によっては縮小されるかもしれませんが、柳井中学校も全校合唱で参加する予定です。素晴らしい歌声を「サンビームやない」に響かせましょう。
ところで、最高の運動会・文化祭にするには、全校生徒一人ひとりが、自分の力を出し切り、さらに仲間が団結し、協力することが必要です。一生懸命に取り組んだその経験は、素晴らしいものとなります。その行事の成功をめざして努力したことは、一人ひとりを成長させます。
ただ、その行事に向けての準備の日々は、楽ではありません。本番の成功に向けて、一歩一歩進む。日を追うごとに、体力的にも、精神的にも、しんどくなり、やめたくなるような、面倒で苦しいときがあります。しかし、手を抜いたり、逃げたりしたら、ゴールへはたどりつけません。感動も達成感もありません。苦しくてあきらめたくなったとき、頑張っている仲間が力をくれます。一人じゃない、共に歩む仲間がいるから乗り越えられるのです。逆に苦しんでいる仲間のためにも、自分から一生懸命やるのです。全力でやるのです。逃げないでやるのです。そうやって、仲間を助け、仲間に助けられ、ゴールに達するのです。簡単ではないからこそ、大きな感動があり、一人ひとりが輝き、成長するのだと思います。全力を出し切ったからこそ、味わえる最高の感動をこの2学期に仲間と一緒に掴んで下さい。
そのために、三つのお願いがあります。
一つめは、『まず、自分から動く』ということです。「面倒だけどきちんとやる」、「苦しいけれどあと一歩がんばる」そうやって掴んだものはきっとあなたを成長させます。
二つめは『人のせいにしない』ということです。自分が動いた結果の責任は自分にあります。人はうまくいかないとき、ついつい言い訳をしたくなります。他人や他のもののせいにしてしまいます。しかし、うまくいかなかったのは、自分の判断が間違っていたからか、自分の努力が足りなかったからです。全て自分が選んで動き、今の結果となっています。自分の責任です。
三つめは『仲間を大切にする』ということです。仲間と共にやるからこそ、すごいことができるのです。「仲間は悲しみを半分にし、喜びを倍にする」と言われます。仲間を大切にするとは、相手の気持ちを考えて、思いやりを持つことです。相手の良さを見つけることです。
さあ、二度とない令和4度の2学期が始まりました。一日一日の生活の中で、『まず、自分から動く』『人のせいにしない』『仲間を大切にする』を実行して、悔いのない充実した2学期、最高の感動をつくりあげましょう。
今日で1学期が終わります。1学期にはどんなことがありましたか。5月に、3年生は修学旅行、2年生は職場体験、1年生は遠足と、各学年の行事がありました。6月からはこの2年間できなかった水泳の授業もありました。部活動では、各種大会やコンサートにも出場しました。コロナ禍ではありますが、多くのことに挑戦できた1学期だったと思います。大切なのは、これらのことを通して、どのような成長があったのかということです。4月の始業式で、「目標を持ちそれに向けて努力し続けることの大切さ」について話しましたが、自分の目標に近づくことのできた1学期だったかどうか、振り返ってみると良いですね。
ところで、みなさんは何のために学んでいますか。「お家の人や先生から『勉強しなさい』と言われるから」ですか。それではあまりに主体性がありませんね。「自分の行きたい高校へ進学するため」ですか。確かにそれも大切な事です。「なぜ学ぶのか」という問いに答えるのは難しいですね。
よく「無限の可能性」と言う言葉を聞きます。「君たちには無限の可能性があるから頑張れ」と言った具合です。本当にそうでしょうか。確かに、努力を重ねれば人間ある程度は向上することはできるし、その可能性ももっていると思います。しかし、それは「無限大」ではありません。例えば、野球をやっている人が努力をすれば、誰でもメジャーリーグの大谷翔平選手のようになれるわけではありません。フィギュアスケートをやっている人が、誰でも羽生結弦選手のようになれるわけでもありません。では、大谷選手や羽生選手になれない多くの人たちは、それは努力が足りないだけなのか。そんなことはないと思います。
確かに、一流になるためには人並み外れた努力の積み重ねが不可欠です。しかし、努力をすれば誰でも一流になれるというのはいかにも無理があるでしょう。人にはそれぞれもって生まれた才能があり、そしてそれには限界がある。大谷翔平は大谷翔平になるべくして生まれたのであって、もちろん努力もしたでしょうが、天賦の才に恵まれていたことは改めて言うまでもないことです。もし仮に、大谷選手が野球ではなくフィギュアスケートを選んでいたら、羽生結弦選手のようになれたでしょうか。もし、大谷選手が水泳を選んでいたら、バスケットを、バドミントンを選んでいたとしたら、今のように世界が認める活躍をすることができたでしょうか。そう考えると「無限大」という言葉は少し違うような気がするのです。
「無限の可能性」の無限とは、「無限にたくさんの可能性がある」ということではないかと思うのです。言い換えると「無数に可能性がある」ということです。ただ、自分にいったいどんな可能性があるのか、実は自分自身にもよくわからない、それが「可能性」というものの真実だということです。誰しも自分の中に、素晴らしい才能をいくつも秘めている。しかしながら、いったい自分がどんな才能をもっているのか、それは実際にやってみないとわからない。学ぶことの意義はまさにここにあるのです。全ては、自分の可能性を知るためにあるということです。自分にどんな才能があって、どこが足りなくて、どこを伸ばすべきで、どんな伸びしろがあって・・・。つまり、「自分が何者であるか」を知るために私たちは学ぶのです。学びの過程においていろいろな経験を積み、いろいろな事に挑戦することで、人は自分の可能性に向き合うことができる。時には思い通りにいかなくて心が折れてしまうこともあるかもしれない。でもそんな中で、自分が「これだ」と思えるものに出会い、一心不乱にその才能を開花させるための努力を重ねることで初めて、より素晴らしい自分を創り上げることができる。それまで気づかなかった新たな自分に出会うことができる。きっと、大谷翔平選手も羽生結弦選手も。「これだ」と思える自分の可能性に巡り会えたからこそ、今があるのではないでしょうか。そして、それは、みなさんも、私たち大人も全く同じことが言えると思うのです。
ですから、みなさんには、これからの日常生活の中で「学ぶことの意義」を意識しながら、様々なことに取り組んでほしいと思います。学習も、学校行事も、部活動も、友だちとの関係も、全てが学びです。その中で「これだ」を思えるものを見つけ、それを磨いていってください。そうすれば、みなさんの人生は、未来は、きっと素晴らしく、幸せなものになると私は信じています。
明日からは、夏休みです。夏休みは色々なことに挑戦するチャンスです。「自分は何者であるか」を考える時間もたくさんあります。このことについて、お家の人と話してみるのも良いですね。それでは、2学期の初めに、一回り成長したみなさんに出会えるのを楽しみにしています。
2,3年生のみなさん、進級おめでとうございます。いよいよ、令和4年度が始まりました。
午後から入学してくる1年生180名を迎え、全校生徒547人で柳井中学校をさらに盛り上げていきましょう。
さて、新しい学年に進級したみなさんに、ウサギとカメの話をしたいと思います。「そんな話は知っているよ」と思っているでしょうが、まあ、聞いて下さい。
ウサギとカメが、山のふもとまで競走することになりました。ウサギがぴょんぴょん跳ねて山の中腹までくると、カメの姿が見えないくらい差が付いています。「カメはのろいなあ。少し休んでも大丈夫だろう。」と昼寝をしてしまいます。その間に、カメは着実に進みます。ウサギが目を覚ました時に見たものは、山のふもとで大喜びするカメの姿でした。
この話の教訓は、「自分の力を過信して油断をしたらダメですよ」ということですね。しかし、この話には、もう一つ大切な教訓があるのです。それは、何なのでしょう?
そして、どうして、カメはウサギに勝てたのでしょう?
競走の最中、ウサギは何を見ていたのか。ウサギは競争相手のカメを見ていました。だから、昼寝をしてしまいます。それに対して、カメは何を見ていたのか。カメは、ゴールを見ていたのです。ウサギを横目で見ながらも、ウサギが休んでいるからといって自分が休むことはしませんでした。しっかりとゴールを見据え、そのゴールに向かって地道に歩みを進めたから、ウサギに勝つことができたのです。ゴールとは、言い換えると目標です。その目標に向かって、苦手なことでもコツコツと努力したのです。
さて、年度の初めにあたり、みなさんは、どんな目標を立てますか?学習や学校生活、学校行事、部活動で、何を どんなふうに どこまで頑張りますか?よく考えて1年間の目標を立てて下さい。また、学級や学年の目標を立てるかもしれませんね。そして、その目標に向かって、毎日コツコツと努力し続けて下さい。目標を意識して、継続することが大切です。1年後に、全員の目標が達成されることを期待しています。
最後に、みなさんにお願いがあります。
3年生の皆さん、最上級生の君たちがリーダーです。柳井中学校をどんどん引っ張って下さい。
2年生の皆さん、今日から君たちは先輩になります。良い意味で格好いい姿を1年生に見せて下さい。
それでは、みなさん一人ひとりが大きく成長できる1学期そして1年間になることを期待して、始業式の式辞とします。
一八〇名の新入生のみなさん、学校長として皆さんの入学をここに認めます。御入学おめでとうございます。心から歓迎いたします。
今日からみなさんは、柳井中学校の一年生です。義務教育最後の三年間を、伝統あるこの柳井中学校で過ごすことになります。皆さんは、今、中学生になった喜びとこれからの中学校生活に対する期待で胸をふくらませていることと思います。どうか、今の感激を忘れず、目標を持った充実した毎日を送って下さい。
さて、「若いときの苦労は、買ってでもせよ」と言われます。「将来、幸せになるために、今は苦労しなさい。」ということです。しかし、苦労はしても良いけれど、今、不幸せであってはなりません。今も幸せでなければならないと思うのです。皆さんにとって、今の幸せとはどんなことですか。好きなだけテレビを見たりゲームをしたりすることですか。それとも、美味しいものをたくさん食べることですか。確かにそれも幸せかもしれません。しかし、やらなければならないことを放っておいて、好きなことだけをするのは本当の幸せでしょうか。
皆さんが入学したこの柳井中学校では、「勉強して分からないことが分かるようになる」とか、「学校行事で友だちと協力して大きな事を成し遂げる」とか、「部活動で、できなかった技ができるようになる」など、日々充実した生活を送ることができます。これが、本当の幸せなのではないでしょうか。そのためには努力が必要です。苦しいことや辛いこともあるでしょう。だから、苦労はしなくてはなりません。しかし、苦労した分、喜びも大きいのです。
今日からいよいよ中学校生活が始まります。充実した三年間になるかどうかは、君たち自身の頑張りにかかっています。私たち教職員や二、三年生の先輩達が全力で皆さんを応援しますから、心配なことがあったら相談して下さい。柳井中学校でともに頑張りましょう。
最後になりましたが、保護者の皆さん、本日は、お子様の御入学、誠におめでとうございます。入学されたお子様たちは、どの子もそれぞれに良いところをたくさん持っています。そして、未来に向けて無限の可能性を秘めています。
しかし、それらは、どの子も同じではありません。芽が出るのが早い子、じっくりと芽を出す子など、一人ひとりのペースがあります。だからこそ、その子なりの個性が生まれてくるのです。他の子と同じである必要はありません。みんな違って、みんないいのです。必ず、その子らしい芽を出し、美しい花を咲かせます。子どもの可能性を信じ、その子らしい成長を楽しんでください。
また、日々のお子様の様子をよく見ていただいて、不安なことやお気付きがありましたら、学校に相談していただきたいと思います。教職員一同、力を合わせて精一杯努力いたしますので、どうぞ御理解、御協力のほど、よろしくお願いいたします。
それでは、新入生のみなさんの今後の活躍を期待しまして、式辞といたします。
あいさつで日本一のいい学校へ
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。3学期の始業式では、子どもたちに次のような話をしました。
2022年が始まりました。こうやってみなさんの元気な顔を見ることができて大変うれしく思います。先ほど、各学年の代表が年頭の所感を発表しました。みなさんも新しい年を迎え、今年の目標を決めたことと思います。是非、その目標の達成に向け、1日1日を大切にしてください。柳井中学校の目標は「日本一のいい学校」です。私は柳井中に戻ってきて3年目になります。みなさんの先輩たちのおかげで、1歩ずつ日本一に近づいているように感じます。今年こそみなさんの力で日本一にして欲しいと願っています。
ところで、日本一高いタワーの名前とその高さを知っていますか?名前は「東京スカイツリー」、高さは634mです。実はこのタワーは自立式タワー、つまり他から支えられずに立っている鉄塔としては世界一で、ギネスブックにも載っています。このタワーには日本の物作りの技術と伝統が生かされています。構造には1300年前に建てられた法隆寺の五重塔に使われている心柱(しんばしら)工法というものが使われています。周りはレース編みのようにすべてパイプ構造になっています。それは全部、世界一とも言われる日本の溶接技術があったからできたそうです。
でも、私が1番感心したのは、そこではありません。これだけの高いタワーを作るのに、建設中は事故が1つも起こらなかったことです。その理由がわかりますか。
1番の理由は、あいさつです。工事現場では1日平均500人くらいの人が働いていました。その500人の人たちがいつ行ってもびっくりするくらいよく挨拶をしていたそうです。なぜあいさつをすると事故が起こらないかわかりますか?あいさつは健康チェックになるんです。みんなが元気よくあいさつをするので、元気がない人がすぐ分かります。その連絡がすぐ班長に行くので、無理をさせずにすむんです。
もう一つは現場がすごくきれいだったそうです。ゴミが落ちていたらすぐに誰かが拾うんです。昨年アメリカのメジャーリーグで大活躍した大谷昇平選手がグランドに落ちているゴミを拾う姿がよく話題になっていましたが、それと同じようにスカイツリーの現場ではみんながそうやってゴミを拾っていたそうです。その仕事場のしっかりとした規律が事故ゼロにつながったのです。スカイツリーは高さだけでなく、技術や職人さんの心意気も世界一と言えるんです。
柳井中のチャレンジ目標は「あいさつ」「返事」「トイレのスリッパ」です。私はこれを全員がきちんと実践できれば日本一になれると思っています。今のスカイツリーの例からも納得できるでしょう。今年こそ、みなさんの力で柳中を日本一にしましょう。よろしくお願いします。
掃除は心を磨く
長かった2学期も終わってみればあっという間でした。コロナ禍の中で制約の多い学校生活でしたが、随所で子どもたちの笑顔や頑張っている様子を見ることができました。2学期終業式では、各学年の頑張りや成長ぶりを振り返るとともに次のような話をしました。
まずは、各学年の2学期を振り返ります。
1年生は初めての中学校の行事に懸命に取り組んでいましたね。私が1番感心したのは、サンビームでの小中音楽会です。合唱もよかったのですが、あなたたちは、ステージに上がるときに誰の指示も受けず、静かにしかも、バランスよくきちんと並ぶことができました。周りをきょろきょろするのではなく、1人ひとりが自分の並ぶ位置を確認していました。そして気持ちを落ち着け、集中して合唱が始まるのをまっていました。その様子を見ながら、きっと素晴らしい合唱になるなと確信しました。自分で考え行動することができていたのです。本物の中学生に向けて着実に成長しているあなたたちに感心しました。
2年生は、新しい生徒会役員が決まり、部活動もすべて2年生が中心となっています。あなたたちの成長を感じたのは職場体験学習です。その感想から、掃除やあいさつの大切さだけでなく、話を聞くときの目線や言葉遣い等、こちらが期待した以上のことをみなさんは気付き、学ぶことができていました。次はその学んだことを実践に移す番です。新しい柳井中の顔としての頑張りに期待しています。
3年生は、さすが柳中の顔でした。運動会、文化祭で見せた最上級生としてのみなさんの姿は立派でした。これまでの先輩たちの伝統を着実に受け継ぎ、そしてその姿を立派に1、2年生に見せてくれました。入試に向け、面接練習が始まりました。私のところにもたくさんの人が練習に来るようになります。3年間の努力をどんな言葉で表現するのか楽しみにしています。これから進路決定に向け、決して甘くない毎日が続きます。自分の目標に向けて努力している一生懸命な姿を前に座っている後輩たちにしっかりと見せてやって下さい。
さて、明日から冬休みです。冬休みはいろいろな行事がありますが、日本の伝統的行事として大掃除があります。掃除についてこんな話を聞きました。
大阪に小さな町工場がありました。今もコロナのせいで不景気ですが、数年前もいくら工場で物を作っても売れない時期がありました。そのせいで、会社がどんどん倒産していきました。その町工場も、つぶれてしまう寸前だったそうです。ところが、その工場はつぶれませんでした。それどころか、利益が増えたそうです。どうしたのだと思いますか?
それが掃除なのです。なぜ掃除をすることによって工場が生き返ったのでしょうか。
その工場の掃除は徹底したものでした。工場ですから床や壁には機械油がこびりついてすごく汚れていました。それを、床に寝転んでも大丈夫なくらい、ぴかぴかになるまで磨き上げたそうです。
すると、工場の中がきれいになって働きやすくなったのです。工場がきれいに明るくなると、働いている人の表情まで明るくなりました。また、決められた場所に決められた物がきちんと置いてあるから、物を探す手間が省け、能率よく仕事ができるようになりました。さらに、取引相手の会社からこんなきれいな工場の仕事なら信用できると、注文が増えたそうです。
冬休みは家族の一員として「大掃除」に取り組んで下さい。これは3年生も同じですよ。掃除は心を磨くと言います。しっかりと磨けば、お家がきれいになるだけでなく、きっとみなさんにもよい変化が現れるはずです。
明日から17日間の冬休みです。年末年始は家族や親戚と過ごす時間が多くなります。身近な方の学生時代の話がこれから進路を考える子どもたちに大きなヒントを与えることもあります。短い休みですが、計画的に有意義な休みとなるよう、ご家庭でもよろしくお願いします。
最後になりますが、子どもたちが元気に2学期の終業式を迎えられるのは、保護者や地域の皆さんの温かいご支援のおかげです。ありがとうございました。令和4年も柳井中学校をよろしくお願いいたします。皆さんよいお年をお迎えください。
みなさんおはようございます。今日から2学期が始まります。こうして9月1日にみなさんの元気な顔を見ることができてとても嬉しく思います。
さて、今日9月1日は何の日か知っていますか?今日は防災の日です。1923年、大正12年の今日関東大震災が起きました。それを教訓とするために定められました。日本は世界的に見ても地震や豪雨、台風等、自然災害が多い国です。そして、災害が起きると、多くの人が被害に遭い、中には命を失う方もおられます。今日はその命についてみなさんに考えてもらいます。
10年前の2011年3月に東日本大震災が起こり、地震による津波でたくさんの方が被害に遭いました。令和3年現在、15,899人の方の死亡が確認され、2、526人の方が行方不明となっています。今から読むものは、東日本大震災から2ヶ月後に新聞の「人生案内」に掲載されていた相談です。しっかりと聴いてください。
大学生の女子です。何をしていてもあのことばかりを思い出してしまいます。あの日、私は祖母と一緒に逃げました。でも祖母は坂道の途中で、「これ以上走れない」と言って座り込みました。私は祖母を背負おうとしましたが、祖母は頑として私の背中に乗ろうとせず、怒りながら私に「行け、行け」と言いました。私は祖母に謝りながら1人で逃げました。 祖母は3日後、別れた場所からずっと離れたところで、遺体で発見されました。気品があって優しい祖母は私の憧れでした。でもその最期は、体育館で魚市場の魚のように転がされ、人間としての尊厳などどこにもない姿だったのです。 助けられたはずの祖母を見殺しにし、自分だけ逃げてしまった。そんな自分の一生を呪って生きていくしかないのでしょうか。どうすれば償えますか。毎日とても苦しくて涙が出ます。助けてください。 |
なんと重い相談内容でしょうか。読みながら涙が出そうになります。「行け、行け」と言うおばあさんの必死の顔や声が、この女性の記憶に焼き付いていることでしょう。そのおばあさんに謝りながら逃げる時の心境は、とても言葉で表すことはできないでしょう。この後半も息苦しくなるような内容です。
唯一の救いは、これから読む、心療内科医の海原先生のお答えが素晴らしいことです。よく聴いてください。
お手紙を読みながら涙が止まらなくなりました。こんなに重い苦しみの中でどんなにつらい毎日かと思うとたまりません。ただあなたは祖母を見殺しにしたと思っていらっしゃいますが、私にはそうとは思えません。 おばあさまはご自分の意志であなたを1人で行かせたのです。一緒に逃げたら2人とも助からないかもしれない、でもあなた1人なら絶対に助かる。そう判断したからこそ、あなたの背中に乗ることを頑として拒否したのでしょう。 おばあさまは瞬時の判断力をおもちでした。その判断力は正しくあなたは生き抜いた。おばあさまの意志の反映です。人はどんな姿になろうとも外見で尊厳が損なわれることは決してありません。たとえ体育館で転がされているように横たわっていても、おばあさまは凜とした誇りをもって生を全うされたと思います。 おばあさまの素晴らしさはあなたの中に受け継がれていることを忘れないでください。 おばあさまが生きていたらかけたい言葉、してあげたいことを、周りに居る人たちにかけたり、してあげてください。そのようにして生き抜くことが憧れだったおばあさまを生かす道に思えます。 |
女性の苦しみをしっかりと受け止め、これからの人生を前向きに生きるための示唆がなされていることに感服しました。女性が、この後、おばあさんの分までたくましく生き抜いてほしいと願わずにはいられません。
今年の夏休みも、災害だけでなく、突然の事件や事故で大切な命をなくされた方のニュースがいくつもありました。そういう報道を見たり聞いたりしたときにいつも思うのは、残された家族や友人の悲しみです。命は1つしかありません。そして、その命はあなたのものですが、あなただけのものではありません。このおばあさんが自分の命をかけて孫の命を救おうとしたように、あなたたちの命を自分の命以上に大切に思っている人が周りには何人もいます。そのことをいつも心の隅に置いておいてください。今日から2学期です。毎日を充実させることはもちろんですが、それ以上にみなさん一人ひとりのかけがえのない命を大切にできる。そんな学校をみなさんの手で作り上げていきましょう。
新入生184名を迎え、全校生徒558名で、令和3年度がスタートしました。午前中の始業式では2,3年生が、午後からの入学式では1年生が、それぞれ立派な態度で新しい学年への意気込みを示してくれました。本校では、「日本一のいい学校」をキャッチフレーズに掲げて3年目になります。558名全員の力でぜひ実現させてほしいものです。始業式では、新2,3年生に対しその期待を込めて次のような話をしました。
2,3年生のみなさん進級おめでとうございます。新しい学年に進級し、今年度の目標や決意を決めたことと思います。 こんな言葉があります。「本物は続く、続ければ本物になる」立てた目標や決意が本物ならば、それは続きます。もし、まだ本物ではなくても、それを続ければ必ず本物になります。そのためにも、明日からではなく、今すぐできることから始めてください。大切なのはその取組を継続させることです。今の学年が終わるときに、みんなの今の目標や決意が本物になることを期待しています。 では、各学年に期待することを言います。 <3年生> 私が日本一のいい学校を掲げたのは、あなたたちが1年生に入学した時です。いよいよあなたたちが、柳井中の顔となります。あなたたちが後輩たちを引っ張り、すべての頑張りたい人が明日も柳井中に通いたくなる、日本一の柳井中学校を創り上げてください。あなたたちの集団の力に期待しています。 <2年生> あなたたちは中学校に入学して初めて先輩と呼ばれる立場になります。あなたたちがそうであったように、午後に入学する1年生は3年生よりもあなたたちの姿をお手本にします。自分たちが1年生の時、あの先輩はすごいな、あんな先輩になりたいなと思った人がいるでしょう。その姿をイメージして過ごしてください。その姿勢が3年生を助けることにもつながります。後輩たちが目標とできる先輩になってください。 |
今年度は55名の教職員集団です。55名がチームとなって、1人ひとりの生徒たちにしっかりと寄り添い、柳井中を日本一のいい学校にしていくために精一杯取り組んでまいります。学校の様子や生徒たちの成長ぶりは、この学校だより「しなやか」や学年だより等でお知らせします。日本一をめざした柳井中の取組に今後とも、ご理解・ご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。