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柳と井戸は、湘江庵(寺院/山口県柳井市)境内にある場所で、柳井市の「地名の由来」とされる“伝説の地”です。
「柳と井戸」の伝説は約1400年前にさかのぼるとされ、当時、豊後国(現在の大分県南部)の長者の娘である般若姫 が、都へ上京する途中、嵐に遭ってこの地に立ち寄ったという物語に由来します。
伝説の内容と地名の由来
伝説によると、般若姫はこの地で井戸の清水を求め、飲んで喉を潤したところ、その水の清らかさを喜び、お礼として“柳の楊枝”を差し出しました。すると、その楊枝が一夜にして芽吹き、大きな柳の木に成長したと伝えられています。
それ以来、その地は「楊(やなぎ)井(い)」すなわち「柳と井戸」という名前で呼ばれ、それが後に「柳井(やない)」に変化し、現在の市名の由来になったとされています。
また、この伝説にちなんで、「この井戸の水を飲むと般若姫のように美しく/長寿になれる」といった言い伝えも残っており、地元では親しまれています。→現在、水質検査中のため飲用はお控えください。
【所在地】 柳井市柳井3058-1
【入館料】 無料(見学自由))