山口県津波浸水想定
山口県津波浸水想定(平成25年12月)
平成26年3月市内全戸に、山口県津波浸水想定図が公表された旨の資料を配布しました。
・山口県浸水想定図(県作成、外部リンク)<外部リンク>
【要点】
浸水想定における最高津波水位、到達時間等
最高津波水位(最高潮位) | 最高津波水位到達時間 | 海面変動影響開始時間(±20cm) | |||
T. P. | うち津波波高 | ||||
柳井港 | 3.8m | 2.2m | 174分 | 18分 | 下降 |
- T.P.は、東京湾平均海面からの高さであり、標高、海抜と同じ
- 海面変動影響開始時間とは、地震発生直後の海面が、海辺にいる人の人命に影響がでるおそれのあるとされる±20cmの水位変動が生じるまでの時間
想定とした二つの津波
今回の想定津波は、内閣府「南海トラフの巨大地震モデル検討会」が公表した11ケースの津波断層モデルのうち山口県沿岸に影響が大きいと想定される5つのモデルによるものと、地震調査研究推進本部が公表した周防灘断層群主部(瀬戸内海域の活断層)の地震による津波によるものについて検討を行いました。
浸水想定における本市の浸水面積
1cm以上 | 30cm以上 | 1m以上 | 2m以上 | 5m以上 | |
南海トラフの巨大地震 | 474 ha | 406 ha | 217 ha | 45 ha | なし |
周防灘断層群主部地震 | 110 ha | 90 ha | 50 ha | 30 ha | なし |
国と県の推計結果の比較
平成24年8月、国の「南海トラフの巨大地震モデル検討会」から下記の推計結果が公表されています。今回の県による公表は、先の国の推計結果を修正するものではなく、国の推計結果を基として、堤防機能の有無など県独自の考え方を加味しての、異なった設計条件での推計によるもので、一方が正しく、一方が間違いというものではありません。
最高津波水位(T.P.) | 浸水面積(1cm以上) | 震度 | ||||
県 | 国 | 県 | 国 | 県 | 国 | |
3 .8 m | 5 m | 474 ha | 110 ha | 6 弱(平郡島 6 強) |
- 最高津波水位において、国の数値が県より高いのは次の理由による。
- a) 国の設定条件は「堤防が機能する」(県は「機能しない」)としているため、湾などの地形において津波の反射により津波が湾奥に集まったことで、局所的に高くなったものと考えられる。
- b) 国の数値は小数点以下を切り上げているため、実際の値より高めになっている。(県は「小数点第1位」で表示)
- 浸水面積において、県が国よりも広いのは、堤防が機能しないことにより、低地を中心として、広範囲に浸水したことによるため。